ポイントは火加減
蒸し物は焦げる心配はないものの、蒸し過ぎは禁物です。作る料理によって、火力を調節して火加減を使い分けることが大切です。
強火で蒸し上げる「栗入りお赤飯」
■強火で蒸すもの
魚、肉、シューマイ、まんじゅう、蒸しパン、赤飯、芋類、ちり蒸し、酒蒸し
※蒸気の立った蒸し器に入れて、一気に蒸し上げる
強火で2分、弱火で12~15分蒸す「あさり茶碗蒸し」
■弱火で蒸すもの
茶わん蒸し、卵豆腐
※蒸気が立った蒸し器に入れ、初めだけ強火で、あとは弱火にして15分~20分蒸す
おいしく蒸すコツ
さつまいもは水から蒸した方が甘味が増す
- 蒸気が十分立ってから材料を入れる
- (弱火で蒸す料理でも)材料を入れたら温度が下がるので、蒸気が立つまで強火にする
- 一定の温度を保つために、弱火にしたり、蓋をずらして温度調節しながら蒸す
- 湯が足りなくなったときは、水ではなく沸騰湯を足す
- 2段、3段になってる蒸し器は、蒸し物によって、途中で上段と下段を入れ替えたり、使い分けたりする
- 水は沸騰すると体積が増すので、中敷の下1~2cmまでが限度(湯が多すぎると下になってる部分が水っぽくなる)
- 蒸している途中で味付けることは殆どないので、味付け、下ごしらえを十分にする(調理の途中で味をみて調味料を足すことができないので、ごまかしがきかない)
蒸すメリット
簡単な蒸し物を作ってみよう!
もやしと豚バラ肉の重ね蒸し
材料(1人分)
もやしと豚バラ肉の相性バツグン!
もやし………130g
豚バラ肉の薄切り………50g
酒………小さじ1
練り辛子………適量
醤油………適量
作り方
- もやしはサッと洗って水気をきる。
- 盆ザルにもやしを盛り、もやしを覆うように豚肉をのせ、豚肉の上に酒をふりかけ、蒸気の上がった蒸し器に入れ、強火で5~6分蒸す。
- 辛子醤油かポン酢醤油で食す。仕上げに、肉の上に青ねぎの小口切りを散らしてもよい。
蒸し器について
蒸し物は、水を沸騰させて、出てくる熱い蒸気で材料を加熱する調理法なので、材料のまわりに蒸気がたっぷり充満できる空間がある、大きめの蒸し器が良いです。
中華せいろは蒸し物に適してる道具です。蓋も編んだ竹なので、しずくが落ちず、蒸気が適度にもれるため温度調節がよくできて、すが立ちません。中華せいろは一回り大きい中華鍋にのせて使います。
蒸し器の代用品
蒸し方の種類
蒸しナス
■素蒸し
下準備したものをそのまま蒸すこと。さつまいも、かぼちゃ、なすなどに用いる。
下ごしらえをした魚を皿ごと蒸し、タレをかけて仕上げる「白身魚の姿蒸し」
■塩蒸し・酒蒸し
塩や酒をふりかけて蒸すこと。あさり、あわび、えび、たい、かれい、鶏肉などを蒸すときに用いる。
1人分用蒸篭に材料を盛り付け、大きな蒸し器で蒸した「蒸篭蒸し」
■器蒸し
そのまま食卓に出せる茶碗、皿、鉢などの器に調味した材料を入れて蒸すこと。茶碗蒸し、れんこん蒸し、かぶら蒸しなどはこの蒸し方をする。
塩ハタハタを下仁田葱でおおって蒸した「塩魚の葱蒸し」
■その他
さくらの葉やささの葉、しその葉などにくるんで蒸して、葉の香りと風味を材料にうつす蒸し方。甘だいの桜蒸し、塩魚のネギ蒸しなどがある。
「す」が立つとは?
すが立ってしまった茶碗蒸しには「あん」をかける
茶碗蒸し、卵豆腐、カスタードプリンなどを作るときに、火加減が強すぎたり、加熱時間が長すぎることによって、細かい泡のような穴があいてしまうこと。
■茶碗蒸しに「す」が立ってしまったときの回避方法
- 少しぐらいのすなら、絹サヤやみつばを散らしてごまかす
- 銀あん(だし汁を薄色、薄味で調味して片栗粉でとろみをつけたもの)をかける
- 卵豆腐は切り分けて器に盛り付けてから、ゆでた蕎麦やそうめんを飾る
- 器に盛り付けた卵豆腐に、すりおろした長芋に卵白を混ぜたものをかけて蒸す