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更新日:2005年11月26日
12/23[金・祝]~『綴り字のシーズン』はマイラ・ゴールドバーグの原作を映画化した新タイプの家族物語。リチャード・ギア、ジュリエット・ビノッシュらが出演します。
現代アメリカの真実がここにある。少女は、たった一字で家族を救う。
『綴り字のシーズン』(2005)[BEE SEASON]
<<11歳の少女イライザ・ナウマン(フローラ・クロス)。父親ソール(リチャード・ギア)は大学教授で兄アーロン(マックス・ミンゲラ)を溺愛している。科学者の母親ミリアム(ジュリエット・ビノシュ)に囲まれ普通の少女として暮らしている。だがスペリング・コンテストで才能を発揮しはじめた頃から家族の間に…。>> ギア様がパパですよ。そういえば、来日時も立派なパパぶりを見せてくれていました。で、ママがジュリエット・ビノシュ。羨ましい両親—しかも父は神に憧れる大学教授、母は研究所勤務といったエリートな家庭。兄も学業のデキが非常によろしいようで、ヘブライ語にチェロと多才だ。11歳の妹イザベラは可愛いが、自分は子供過ぎて父の要求を満たす存在にない、と認識しているようす(学校からのお知らせも手渡し等しないで、床に)。その分、兄は妹の面倒を良く見る。傍から見ると理想的なファミリー。でも実は…。 遠景だが、オープニングの海上を飛ぶヘリコプターが運搬しているのは「A」というアルファベット。「A」の意味をフト考える。が、クレジットの間中カメラはこの機を追い続ける。暗示しているのか…。父は——言葉や文字には<宇宙の神秘がつまっている>と信じている。別にこれがウソだというわけではない。またカバラに傾倒しており<ティクン・オラム[TIKKUM OLAM]>という考えがベースにある。父が広め、母も信じとらわれる。そして子供たちにも影響を与えて(及ぼして)いる。娘の能力を知り、お受験ママなら話は分かりやすいが、お受験パパが誕生する。娘に自分のなせなかったことを託すのだ—それは教祖と信者といった雰囲気まで感じさせる。 これぞ女優というのが、『シェフと素顔と、おいしい時間』『ショコラ』のジュリエット・ビノッシュの演技。これはいつものことだけど、外見はさほど変えないけれど表情・しぐさはガラリと変わり別人になる。苦悩するママ。その表情で、こちらのハートはキューンとつままれた感じ。家族に隠していた秘密—両親をなくした事故に起因するものだとは、思うが映し出される姿は過去を振り返っているだけかと思えた(亡くした記憶の再生とか)。少なくとも彼女にとっては、それが<ティクン・オラム[TIKKUM OLAM]>だったのだろう。<秘密>のヴェールが解かれた時、予想外の答えに悲しみを感じた。 アンソニー・ミンゲラの子息、マックス・ミンゲラが息子役。今後『シリアナ[原題]』では(こちらのほうが顔的には合う)ジョージ・クルーニーの息子役。『ブルークラッシュ』『ビヨンド the シー ~夢見るように歌えば~』のケイト・ボスワースがアーロンに影響を与える人物として出演。家族を救う少女を演じたフローラ・クロスは、ジュリエット・ビノッシュ似ということで選ばれたようだが、これだけ演じられたらハナマルをあげたいぐらい。大会での姿は、ドキュメンタリーに出演した少女たちと、なんらかわりがない。[2005/11/9]
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『綴り字のシーズン』 -つづりじのシーズン- |
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(執筆者:南 樹里)