テクノポップ/アーティストインタヴュー

NIKAKOI~エレクトロニカ鎮魂歌

旧ソビエト連邦だったグルジアという国からやってきたNIKAKOIさんにインタヴュー。ドキュメンタリー映画から触発されて出来た鎮魂歌集『REQUIEM FOR DERANGED ROBOT』、ここに登場。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

グルジアという国


ガイド:
NIKAKOIさん、はじめまして。たぶん、日本語でのインタヴューが掲載されるのはWEB上では初めてなのでうれしいです。
グルジア出身のアーティストの方にインタヴューするのは、今回が初めてです。最近の話ですが、グルジアは、政府として「(Georgia)ジョージア」と表記変更を要請しているとの事ですね。

NIKAKOI:
NIKAKOI
こちらこそよろしく。グルジア語ではグルジアは"saqartvelo"という綴りになって、グルジア(Gruzia)はロシア語でジョージア(Georgig)は英語なんだ。ソビエト連邦時代、その前から英語ではジョージア(Georgig)だよ。実際、呼び名はあんまり関係なくて、結局同じだし、小さくて、スウィートで、厳しくて、狂っていて、僕にとっては愛する、それと同時に嫌いな国でもあるね。

ガイド:
地図を見てみたのですが、ロシア、トルコ、黒海に囲まれる国ですね。地勢的に文化のるつぼに見えますが、音楽的にはどのような歴史を持った国なのでしょうか? また、その影響はNIKAKOIとしての音楽にありますか?

NIKAKOI:
グルジアは古くから多国籍文化という背景があって音楽的にもいろんな影響があると思う。現在もいろんな国籍を持つ人が一緒に住んでいるしね。だからお互いに影響し合っているし、僕もその影響を受けているよ。幼少の頃はフォーク・ミュージックやソビエト時代のサントラ、父がジャズファンで、ロックやポップスなんかは兄からの影響でよく聞いてたね。タクシーではオリエンタルな曲やメインストリームのポップスが流れて、他にもたくさんあるよ。

ガイド:
所謂、ポピュラー音楽としては、グルジアではどのようなものが聴かれているのでしょうか?

NIKAKOI:
メインストリームだよ!クラブではハウスやミニマル・テクノ、ストリートではグルジア音楽にシンセや洋楽を混ぜたフォーク・ポップのような見せかけばかりの音楽だね。

ガイド:
グルジアはワインで有名と聞きますが、やはりお好きなのでしょうか?

NIKAKOI:
そんな好きじゃないね。昔はとてもいいワインがあったんだけど、今は無いかな。
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