サマソニ07
2007年8月11日、大阪舞洲で開催されたSummer Sonic(サマソニ)のDance StageにPerfumeが登場しました。今まで、サマソニのオープニング・アクトは全部スルーしましたが、今回は違います。本末転倒も甚だしいオープニング・アクトのPerfumeを見るために、サマソニに参加した人は僕だけではないでしょう。一応、自分の名誉のために言っておきますが、Perfumeの出演は開催前の7月末に知ったわけで、元来はロックなサマソニを期待して、僕はチケットを購入したのです。サマソニのような関東・関西同時開催または全国規模のイヴェントで、関西の出演者方がよかったという記憶はありません。しかし、LIVE EARTHも京都だけYMOで、今年に関しては西高東低です。やはり、Perfumeが広島出身でお盆帰省をしていたのが、功を奏したのでしょうか? 所謂、海外アーティストなども参加する夏フェスで、Perfumeのような純然たるアイドルが登場することは、これが初めてではないでしょうか? avex主催のa-nationは夏フェスと呼べないこともないですが、ロック度もテクノ度も低いです。今年のサマソニにも登場した木村カエラや土屋アンナ、2004年サマソニのTommy heavenly6なども、まぁアイドルと呼べないこともないですが、伝統的アイドルとは言いがたいです。
ちなみに土屋アンナはロック魂(スピリットと読んでね)に溢れていました。「We Will Rock You」(オリジナルはQueenですね)で登場し、現在シャンプー「Herbal Essence」のCM曲となっている判り易いディスコパンク調「Bubble Trip」を織り交ぜ、最後はSex Pistolsの「Anarchy In The U. K.」で締めくくるというアピール度満載の展開でした。
話をPerfumeに戻しましょう。以下がサマソニ07セットリストとなります。
1. エレクトロ・ワールド
2. コンピュータードライビング
3. ポリリズム
4. Twinkle Snow Powdery Snow
5. ジェニーはご機嫌ななめ
6. チョコレイト・ディスコ
Perfumeのライヴを観戦するのは、これで2回目です。アイドルのライヴというのは、通常スタジオとの落差が大きいです。しかし、Perfumeのライヴは違います。
口パクしているとかそういうことは差し置いて(生ヴォーカルもちょっと拾っていると思いますが・・・)、Perfumeの楽曲は振り付けが楽しめます。PVが作られているものは当然ですが、PVがない曲の振り付けもかなり考えられています。やはり、近未来的楽曲のテーマと中田ヤスタカ・サウンド、そして広島アクターズスクールで鍛えられたダンスが織り成す技です。シングル『リニアモーターガール』のカップリング曲「コンピュータードライビング」などは、その典型と言えましょう。近未来型のコミューターに乗っている気分満載で、イモ欽トリオの「ハイスクール・ララバイ」を髣髴とさせるテクノ歌謡の王道とも言えるなりきり度いっぱいの振り付けです。ネット上では、全世界から偽PerfumeやひとりPerfume、ふたりPerfumeが現れています。
そして、もう一つのPerfumeの魅力が、広島弁MC。Perfumeのお陰で、広島出身女子の好感度が確実にアップしています。もし貴女がそうならば、合コンとかで恥ずかしがらないで自然体の広島弁でおしゃべりしてください。MCの才能を感じるのが、あ~ちゃん。テクノポップと不思議ちゃんは戸川純の時代から赤い糸で結ばれているのですが、あ~ちゃんは不思議ちゃんの系譜にいます。自虐ネタを繰り返しつつ、決めるところは決める。今回のサマソニ、MCの量は限られていましたが、あ~ちゃんは「Tシャツはちゃんと洗うんだよ~」 と可愛い捨て台詞を残してくれました。僕も同感です。
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