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Covox~チュップチューン界の貴公子!?

Ram Riderのリミックス仕事もしたスウェーデンからやって来たチップチューン界の貴公子が、Covox! 当然、日本もYMOも大好き。名曲「DENSHA」は必聴!

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

***English Interviews Here!***

Covoxとは?

Covox
――僕のサイトはテクノポップにまつわる全ての事柄を扱っています。あなたは、Hakan Lidbo(Data 80としても知られている)、panacheに続く、僕がインタヴューした3人目のスウェーデン人のアーティストです。あなたは、彼らを知っていますか?

Hakan Lidboは、個人的に知らないですが、スウェーデンのとても有名なプロデューサーです。彼は、とてもいいプロデュース仕事をします。panacheは残念ながら、聞いたことがないです。

――Covoxは、サウンド機器の名前から来たのですか? Covoxとは一体何なんでしょう?実際にはCovoxを使いますか?

はい、Covoxはサウンド機器の名前から来ました。子供の頃、僕がよくPCでゲームをする際、たくさんの中から使うべきサウンドカードを選択する必要がありました。いくつかのオプションの中に「Covoxサウンド物」がありました。Covoxという名前は何故か僕の頭から離れませんでした。僕にくっついていました。2001年に今のプロジェクトを始めた時に、その名前は音楽にぴったりフィットすると感じました。でも、僕は、Covoxサーキットを使いません。構築することは、とても簡単ですが、単にデータのサンプルを鳴らせるPCサウンドカードでしかないので、それほど面白くありません。僕は、ハードウェアから来るある程度の制限が好きです。それは、かえって想像力を沸き立たせるのです。

Delete The Elite

――あなたのアルバム『Delete The Elite』はとても楽しめました! 最近、チップチューンの人気が上昇していますね。実際には、チップチューンを利用しているポップ・ミュージックであるので、チップチューン・ポップと言ってもいいでしょう。どのようにあなたはチップチューンの世界に入りましたか?古いスタイルの日本のゲーム音楽は好きですか?

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
Delete The Elite
01. Densha
02. Summer Fruit Dance Party
03. Your Love Is My Leash
04. Leave Everything/Move On
05. Final Mission
06. Red Robotic Soul
07. Lacking The Necessary Pose
08. Do The Droid (feat. Lo-Bat)
09. Someone Tolds Me It Was Love
10. Dubslide
11. Jets Over Siberia (Live)
12. Lacking The Necessary Pose (Live)


子供の頃、僕は多くのコンピュータ・ゲームをしました、特にCommodore 64というホーム・コンピュータです。多くのトラックは、あなたがファミコンから聞いたようなゲーム音楽というより一種のポップに近かったです。ゲームがカセット・テープからロードされる間、音楽を鳴らしながらイントロの画像が表示されていました。そして、とにかくロードが終わるまで待つ必要があったので、自然と音楽を聴くようになりました。ですから、作曲家は最大5分間も聴かれる事を想定して、曲を作っていたのです。結果、僕は多くの曲を聴く事になったのです!

後に僕が14才くらいだった頃。Commodore Amiga 500で作曲をし始めました。しかし、その頃のチュップミュージックはとても退屈で、古い形式にこだわるものでした。それで、僕は、他の音楽、マイケル・ジャクソン、デペッシュ・モード、クラフトワークなどを聴きました。でも、最近、僕は、古いスタイルの日本のゲーム音楽を再発見しています。僕が小さい頃にスウェーデンで聴いていたものはとても違い、面白いです。

――オープニング曲「DENSHA」は、かなりキマシタ! これは、クラフトワークの「Trans Europe Express」にインスパイアされた「チップチューンmeetsテクノポップ」です。しかも、タイトルは、「DENTAKU」を思い出させます!

ありがとう! タイトルは、僕がその歌を製作した時に出てきました。それは、朝早く電車に乗っていた時でした。窓外に雪が輝いている、すばらしい天気がよい冬の日でした。『Delete The Elite』のほとんどのトラックは、実際に電車やバスで移動中に作られました。どこかへ行く途中に音楽を作るのは僕の最良の時間です。

――「Leave Everything / Move On」のようなメランコリックなチップチューンを聴いていると、あなたのサウンドにはやはりスウェーデンらしさがあるんだなと感じます。二つの異なる物で出来たすばらしい混合物です。この意見には同意してくれますか?

はい、激しく同意します。僕もそれが何処から来るのかわかりませんが、メランコリーな性質は、典型的なスウェーデンの物です。スウェーデンには多くのバンドと多様性があり、音楽的環境は大変いいです。気候が要因であることと考える人もいるでしょう。スウェーデンの北部では、冬が特に長く、暗いので。みんな、冬は憂鬱になります。僕はピテアという北方の街に住んでいました。凄く寒く、暗く、外出する気には到底なれません。太陽は、10時にやっと昇り、2時には沈むのです。ですから、音楽を聴いたり作ったりしながら屋内で時間を過ごすわけです。
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