テクノポップ/テクノポップ関連情報

アーティスト・インタヴュー~Part 31 OVERROCKETの軌跡

セルフタイトルの新作『OVERROCKET』を10月6日にドロップしたばかりのOVERROCKETの3人(鈴木光人さん、渡部高士さん、本田みちよさん)にインタヴュー! デビューから現在に至るユニットの活動を追跡。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

渡部高士さん(左)、本田みちよさん(中)、鈴木光人さん(右)
セルフタイトルの新作『OVERROCKET』を10月6日にドロップしたばかりのOVERROCKETの3人に電子メール・インタヴューをいたしました。

OVERROCKETデビュー

――ニュー・アルバム完成おめでとうございます。今回のタイトルは、「OVERROCKET」の軌跡という事で、デビューから現在に至るユニットの活動を追って行きたいと思います。先ずは、そのユニット名。ロケット系の名前は数多くありますが(参考までに・・・Sheena & The Rokkets、Rockets、Die Raketen、Love & Rockets Rocket From The Crypt、Funk Rocket、Rocketship、ロケットマンなど)、OVERROCKETにはどのような意味を込めて命名したのですか? ちなみにUrban Primitiveからリリースされたデビュー・ミニアルバム『BLUE DRUM』(2000年)では、「Over Rocket」と表記されていますね。
amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
『BLUE DRUM』
01. capsule
02. colour
03. sky pool
04. 風の音
05. L/R
06. みずいろの
07. 星を見よう


【鈴木】よく聞かれる質問なんですけど、基本的には深い意味はないんですよ。まだタカシと僕で二人でデモを作っている時に、完成した作品のDATテープにバンド名なりユニット名がないと、プレゼンのしようがない・・・という事で、その時の会話の流れで適当につきました。当初「Over」と「Rocket」の間にスペースがありましたが、ワンワードにすれば英語の意味も薄れるということで、こうなりました。

――続くフルアルバムとして、現在のaten recordings内のneonから『Mariner's Valley』(2001年)がリリースされますが、どちらかと言えばポップは抑え目で、テクノが前に出ていますね。やはり、テクノポップ以降のテクノが音楽の入り口だったのでしょうか?(メンバーによって答えは違うと思いますが)

『Mariner's Valley』
01. valley of mariner
02. equals to you
03. neon bell
04. sabaku
05. wasurenaide
06. aurora
07. catch
08. still life
09. tweaker
10. 1301
11. opym
12. song to end


【鈴木】僕はかなり当時のテクノポップに影響を受けた一人ですが、同じくらいに89年以降のテクノにも影響を受けています。二つとも別物の音楽と言ってもいい程に聞く部分や感じる部分は違うのですが、音楽を作る上ではどちらも土台になっているのは確かだと思います。『Mariner's Valley』は今聞いてもバランスが面白いですね。

【渡部】電子音は小さいころから好きだったんで、テクノポップも聞きましたが、それよりも、80年代後半のニューウェイヴの残り香とか、88年以降のテクノのほうが大きいです。
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