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退廃的美学論~Part 2 美形のオトコたち~ニューロマ編

グラム編に続きニューロマ編。80年代グラムのスピリットを引き継いだのがニューロマ。ニューロマは美形の宝庫。デュラン・デュラン、スパンダー・バレエ、カジャグーグー・・・

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

グラムによる美意識の革命は、80年代の通称ニューロマ、ニューロマンティクスへと引き継がれていきます。ニューロマは、1979年辺りにロンドンのBlitzといったクラブで勃興したと思われますが、フューチャリスト(フューチャリスト・チャートというのもありました)やクラブの名前にちなんでブリッツキッズ(Blitzkids)とも呼ばれました。パンクがアナーキズムを追求したのに対し、ニューロマは美学の追及。ニューロマの先駆者ではないが、ニューロマ・ブームの中、世界的な人気を博したのがデュラン・デュランですね。

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私見ですが、デュラン・デュランのデビュー・アルバム『Duran Duran』(1981年)は、彼らの魅力が一番引き出されている。その中でも刺激的なプロモ・ヴィデオの「Girls On Films(グラビアの美少女)」は、推定少女の「初めてのブラジャー」でも引用されたリ、The Droydsが「Girls On Pills」のタイトルでカヴァーされました。約17年ぶりにサイモン・ル・ボン、ニック・ローズ、ジョン・テイラー、ロジャー・テイラー、アンディ・テイラーのオリジナル・メンバーの5人の編成となり、今年の7月に日本に来日。現在、ナイル・ロジャーズのプロデュースの元、ニュー・アルバムを製作中。僕が気に掛かるのが、1986年以降メンバーであったウォーレン・ククルロ。歴代で一番デュランらしくないマッチョなウォーレンですが、「素敵な君たちのためなら俺は身を引くぜ!最後に俺のヌード写真(ウォーレンのヌード・サイトがあるらしいですが、見つけられませんでした)を記念にあげよう。」と男気たっぷりで脱退した・・・と言うのは僕の勝手な想像です。

さて、誰が一番美形なのか? それが命題です。どう決めようとそれなりに反論がありそうですが、世間的にはジョン・テイラーですかね。女の子一番人気だったと思うし。たまたま、日本で歩いているジョンを2年ちょっと前見かけましたが、確かに美形でした。しかし、ニューロマのスピリットに立ち返ると、僕はニック・ローズではないかと思うのです。別に彼に個人的興味があるわけではないですが。ジャケは、シングル『Is There Something I Should Know(プリーズ・テル・ミー・ナウ)』(1983年)。

『Duran Duranリユニオン!』←ニューロマについても解説

デュラン・デュランは、メンバーの入れ替わりが正式デビュー前から激しかったですが、デビュー前のメンバーであったスティーヴン・ダフィーも美形と言えるでしょう。この『They Called Him Tin Tin』(1998年)のジャケがそれを表現するベストではないですが。ソロそしてライラック・タイムのメンバーとしてどちらかと言えば、ネオアコなイメージがありますが、ヒット曲でもある「Kiss Me」は、Art Of NoiseのJ. J. ジェクザリックのプロデュースの元、軽快なエレポップとして仕上がっています。
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