太らないことは、健康にも重要。家族みんなで気をつけたいですね。
近頃目にした記事の中に、興味深いものがありました。シュミレーションなのですが、メタボが気になる45歳の男性が、10年後に糖尿病になり、その後合併症を起こす……という典型的なパターンをたどった場合、トータルの経済負担がなんと1700万円を超すという試算があったのです!
糖尿病なんて、と他人事に思えるかもしれませんが、太ってしまってから糖尿病へと進行する人はとても多いのも現実です。
肥満糖尿病の総患者数(継続的に医療を受けている患者数の推計値)の推計は、男性132万3,000人、女性114万7,000人、計246万9,000人もいるのだとか(2005年度厚労省調査より)。しかも前回2002年調査に比べて18万5,000人と、8.0%も増加しており、今後も患者の増加が心配されているのだそう。女性も例外ではないですし、30~40歳代でも発症します。ダイエットが気になる方がもっとも罹りやすい病気のひとつとして、気に留めたいですね。
そして将来の収入もが心配される昨今、病気で1700万円の負担とは家計にとっても無視できない数字。日々の食生活を少しずつ気をつけたり、運動を心がけるといったことにかかるコストはさほど多くはないはず。それに比べて病気になった時の費用は桁違いに大きい額に。それでは少し詳しく見て行きましょう!
メタボによる経済的な負担額はどれくらい ?
典型的な糖尿病の、病状経過からの経済的な負担額は、以下の通りになるそうです。
■支出
医療費シュミレーション(20年分の糖尿病関連の自己負担額)……133万8,148円
医療費以外に糖尿病患者がかかる費用(20年)……240万円
支出合計……373万8,148円
肥満による医療費の関係としては、BMI値(※下記の試算方法を参照)が30以上の人は、23~24.9の人に比べて医療費額が2.5倍という試算もあります。
■収入の減少
入院などで仕事を休む(月収40万円×1ヶ月×3回)……120万円
やむをえず早期退職(年収620万円×2年早期退職)……1240万円
療養のため就業時間を減らす(月収5ヶ月ダウン)×6ヶ月……30万円
収入の減少合計……1390万円
これをあわせると、病気になったことによる経済的な負担額の合計は、1760万8,148円となります。仮に支出は予想できたとしても、収入の減少の大きさは予想以上ですよね!
※以上参考
古川雅一氏(京都大学経済研究所)試算による
(うち、試算の一部は医療経済研究気候による)
女子栄養大学出版部「栄養と料理」2010年1月号P88~94