J-POP関連情報

更新日:2005年12月27日

ロハスVS直訳で聴くビートルズ

編集部 All About 写真

「BEATLESQUE J-POP編」その第1回。ロハスな癒し系とユーモアあふれる直訳カヴァーの新作を比べてみました。

文章:常木 晴亮(All About「J-POP」旧ガイド)
BEATLES的なもの、ということでテクノポップガイドサイトではじまったBEATLESQUE研究。この記事は、そのJ-POPヴァージョンとなります。栄えある第1回目は癒し系、ユーモア/お笑い系、&モアでおおくりします。曲が良いのは保証付!癒されて、笑って、「人にやさしく」なろうじゃありませんか。

<INDEX>

  • 「ロハスで癒し系」ビートルズ・・・P.1
  • 「直訳でちょっと笑える」ビートルズ・・・P.2
  • 「さらに笑える」ビートルズ・カヴァー・・・P.3


  • ロハスなビートルズ、癒し系、『りんごの子守唄』

    ビートルズの楽曲の中でもやさしいメロディ、ゆったり目のテンポのものをさらに心地よいアレンジにしたアルバムです。

    りんごの子守唄
    V.A. 『りんごの子守唄』
    なんだかほっとさせてくれるジャケット・アートを手掛けているのは100%ORANGE。オフィシャル・サイトの「memo」2005年11月5日分に本作についての記述があります。
    V.A. 『りんごの子守唄』
    1. 「Here Comes The Sun」 畠山美由紀
    2. 「Across The Universe」 chie
    3. 「Julia」 イノトモ
    4. 「Yesterday」 アン・サリー
    5. 「I Will」 原田郁子
    6. 「Sun King」 noon
    7. 「In My Life(inst.)」
    8. 「Ask Me Why」 Bophana
    9. 「Dear Prudence」 中納良恵
    10. 「Honey Pie」 首里フジコ
    11. 「Because」 湯川潮音
    12. 「I'll Follow The Sun(inst.)」
    13. 「Goodnight」 アン・サリー

    プロデュースはワールドスタンダード鈴木惣一朗※。2曲のインストを除く11曲を唄うのは10人の女性シンガー。押しつけにならないけれど存在感はしっかりとある声の持ち主ばかりです。

    「無理はしないけれど、環境や健康への配慮は忘れない」そんなロハスのテーマとリンクする一枚なのです。

    ※【鈴木惣一朗】
    1985年に細野晴臣のレーベルNon-StandardからWorld Standardのメンバーとしてデビュー。当時のレーベル・メイトには小西康陽率いるPIZZICATO FIVE(当時はPizzicato V)他がいた。細野晴臣『HOSONO BOX』の選曲、湯川潮音他アーティストのプロデュースや、『モンドくん日記』をはじめとする文筆業でも高い評価を受けている。
    オフィシャル・サイト→「QUIETONE.NET


    優しさの秘訣、キーワードはジャズとボサノヴァ

    イノトモやクラムボンの原田郁子、EGO-WRAPPIN'の中納良恵といったロック系のヴォーカリスト達も勿論良いのですが、このアルバムの「ロハス度」を高めているのは、これから紹介するジャズやブラジル系アーティストの歌だといってよいでしょう。

    On The Street Where You Live
    chie 『On The Street Where You Live』
    タイトル曲は、映画『マイ・フェア・レディ』で有名なスタンダード・ナンバーのカヴァーです。
    【chie】
    その歌詞の持つ意味の重さからか、あまりとりあげられる事のない「Across The Universe」をさらっと聴かせてくれているのが、若手女性ボサノヴァ・シンガーの最注目株、chie。2005年夏のネスカフェ・エクセラCMで「やさしく歌って」を歌っていたのもこの人、です。

    世界中の町を旅して2005年12月現在リオに滞在中。当地のLIVEハウスで歌っている様子等がオフィシャル・サイトchie.webのコラムで読めます。

    Bophana
    Bophana 『Bophana』
    『りんごの子守唄』にミュージシャンとして参加している青柳拓次(リトル・クリーチャーズ)プロデュースによるデビュー作。
    【Bophana】
    ビートルズ初期の楽曲の中で、最もストレートなラヴ・ソングのひとつ「Ask Me Why」を、ヴォーカリスト2人の声とフレットレス・ベースが織りなす中低音のハーモニーで見事に仕上げたBophana。

    山田里香(Vo.&Per.)、小池龍平(G.&Vo.)、織原良次(B.)からなるメンバーは全員20代という若さ。ドラムレス、アコースティック・トリオという独特の編成で、ブラジル音楽をオリジナルな解釈で聴かせるグループです。インフォメーション中心のblogを見ると、ナチュラルで落ち着きのあるカフェやレストランでのLIVEが多いのがわかります。

    たまたま入ったカフェで、こんなグループの音楽が聴けたら嬉しいだろうなぁ、と想像しながら部屋で紅茶を飲む、というのもヨイのではないでしょうか。

    デイ・ドリーム
    アン・サリー 『デイ・ドリーム』
    日本語の歌も評価の高い彼女。J-POPファンにオススメなのが、細野晴臣「三時の子守唄」や佐藤奈々子「週末のハイウェイ」他のカヴァーを収録したこのアルバムです。
    【アン・サリー】
    本作でただ一人2曲を唄っているこの人の参加で、このアルバムを知った方も多かったのではないでしょうか。有名すぎてとりあげにくいであろう「Yesterday」を、医療関係の仕事に携わりながら音楽を続けてきたというプロフィールも大いに納得の清らかな歌声で聴かせてくれます。

    そして、映画のラストシーンのようなアレンジでアルバムの最後を静かに飾る「Goodnight」。何度聴いても本当に幸せな気分にさせてくれる、疲れた1日の終わりにぴったりのララバイ・カヴァーに仕上がっています。


    →次のページ で王様登場。眠気も覚めるビートルズのカヴァー笑撃編です。

    (執筆者:常木 晴亮)

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