ド素人でも楽器が弾けるGarageBand’09(上)

DTMのあり方に革命をもたらしたGarageBand

Macに標準バンドルされる音楽制作ソフト、GarageBand

GarageBand（ガレージバンド）というソフトをご存知ですか？

おそらくMacユーザーの方であれば、知らない人はないでしょう？　一方でWindowsユーザーだと、はじめて聞いたという人も少なくないでしょう。そう、これはAppleが開発したMac用のDTMソフトであり、初心者向けの非常によくできたソフトです。

初心者向けを徹底したGarageBandは、DTMのあり方に革命をもたらした

ある意味、DTMのあり方に革命をもたらしたソフトですから、Windowsユーザーであっても、DTMをする上で、ひとつの常識として知っておいて損のないものです。今回、そのGarageBandの最新版、GarageBand '09について上下と2回にわたって紹介しますので、ぜひ目を通してみてください。

まずGarageBandを一言でいってしまうと、DTMにおいて、また音楽知識という意味でも、初心者が簡単に音楽を制作できるソフトです。ジャンルとしてはループシーケンサと呼ばれるもので、Sony Creative SoftwareのACID、SteinbergのSEQUEL、インターネットのMIXTUREなどと同じカテゴリーに属するソフトです。

確かにそのループシーケンサの元祖はACID。でも、初代ACIDの開発者も加わって、より初心者にフォーカスを当て、本当に誰でも使えるDTMソフトに仕上げたのがGarageBandなのです。

Macに標準バンドル、最新版はiLifeで購入可能

GarageBand '09は定価8,800円のiLife '09に収録されているソフトのうちのひとつ

初代GarageBandの登場は2003年1月。Appleが発売したiLifeという、いくつかのソフトをパッケージ化したソフト集の中に入っていた目玉ソフトで、その時点よりMacに標準でバンドルされるようになったソフトです。

そのため、2003年以降にMacを購入した人であれば、全員が持っているDTMソフトでもあるわけです。無料のソフトとはいえ、その実力はかなりのもの。実際、国内外を問わず、このGarageBandを使って曲のデモテープを作っているプロミュージシャンもかなり多くいるほどです。

そのGarageBandもiLifeのバージョンアップとともに、より高機能なソフト、高性能なソフトへと進化してきています。実際、iLifeはその後、ほぼ毎年1回のバージョンアップを繰り返しており、最新版はiLife '09にバンドルされているGarageBand '09です。バージョン的には第5世代目のGarageBandとなるのです。

最新版のGarageBandが欲しければ、iLifeの最新版を購入すればいいわけで、価格的にも定価8,800円と手ごろになっています。