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Cubase 5、Cubase Studio 5登場(2ページ目)

Cubase 4のリリースから2年強。また一段と機能強化された新バージョン、Cubase 5が3月に発売されます。先日のCubase 5の発表会に参加し、どんなソフトになったのかを見てきたのでレポートしましょう。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

シームレスに統合されたボーカル編集機能

Cubase 5
Cubase 5に搭載されるボーカル編集機能、VariAudio
では、実際Cubase 5になって何が強化されたのでしょうか?

実は見た目はそれほど大きく変わっていないものの、随所に強力な機能が追加されています。その最大のポイントとなるのがボーカル編集機能のVariAudioです。

これはソロボーカルやソロの演奏を解析して、音程や音長を割り出して、ピアノロール風な画面で表示するというものです。一度、この解析をしてしまえば、MIDIのように音程や音長を自由に修正することが可能になるため、ボーカルの編集などが可能になるのです。

たとえばピッチクォンタイズをかければ、微妙に音程をはずしていても、キレイに補正することができ、発音ミクをはじめとするVocaloidサウンドの調教などにも大きな威力を発揮してくれます。


Pitch Fixを最適化したPitch Correct

Cubase 5
より手軽に簡単に利用できる強力なボーカル編集機能、Pitch Correct
VariAudioがCubase 5のみに追加される機能であるのに対し、Cubase Studio 5にも追加された同じくボーカル補正の機能としてPitch Correctというものもあります。

これはYAMAHAがすでに発売しているPitch FixというVSTプラグインをCubase 5用に最適化したもので、VariAudioよりももっと簡単に外している音程を強制的に補正することなどが可能となっています。また、あらかじめ使うキーを制限しておくことで、間違った音程に補正されるリスクを低くすることができます。

さらに、フォルマントという声質を変化させることも可能です。これによって男性の声を女性のようにしたり、ロボットボイスのようなものにするといったこともできます。
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