前回の第3回からちょっと間があいてしまいましたが、今回は「
プロが明かす新・音楽制作手法」の連載の最終回です。これまで、沖縄系ヒーリングユニット、TINGARAのイシジマヒデオさんに、自宅スタジオにおいてレコーディングからミキシング、またTINGARA独特なサウンドをどう作り出すかの秘訣をお話してもらいました。最終回の今回はエフェクトの使い方、そしてどうやって自宅スタジオでマスタリングを行うのかなどを伺います。
4つ重ねたボーカルの処理方法
 |
| ボーカル用に使っているWAVESのコンプレッサ、RComp |
--前回、TINGARAのサウンド作りの秘訣であるボーカルトラックの作り方を教えていただきました。その4つ重ねたトラック、これはすべて1つの音にまとめて出力するのですか?ヒデオ:4つのトラックもただ一緒に出すというわけではありません。1トラックごとにパンを振っているんです。またボリューム設定も行い、それらをすべてグルーピング機能でまとめて、コンプレッサをかけています。
--コンプレッサで音のバラツキを整えるというわけですか?ヒデオ:いいえ、これで揃えるわけではないんです。揃えるという意味ではすべてフェーダーワークで行っていて、それでも補えないものをコンプで頭を整えているという感じです。だからせいぜい3dBつぶす程度ですよ。
--フェーダーはフィジカルコントローラとかを利用しているのですか?ヒデオ:基本的にマウスを使って手で書いています。だからこそ、細かな音の調整ができるんです。
TINGARAがボーカル用に使うコンプレッサは?
 |
| 4バンドのパラメトリックEQ、Renaissance EQ |
--ところで、そのボーカル用のコンプ、具体的には何を使っているんですか?ヒデオ:え?そこまで聞くんですか(笑)?まあ、この際だから明かしましょう。これはWAVESのRCompを使っています。いろいろと試した中で、ボーカル用としていい具合いに効くのです。WAVESのGold Bundleに入っている1つなのですが、RCompに限らずGold Bundleのエフェクトはいくつか使っていますよ。
--WAVESのプラグインは、やはり使っている人が多いですね。価格的に高いのでアマチュアユーザーが手を出すのはなかなか大変ですが、実際、TINGARAではほかにどんなエフェクトを使っているのでしょうか?ヒデオ:Renaissance EQはよく使っていますね。4バンドのパラメトリックEQですが、効き具合もいいし、使いやすいんです。