DTM・デジタルレコーディング/DTM基礎知識

【シリーズ テクニカル用語徹底解説】その2 adatインターフェイスとは

カタログを見ているとよく登場するadat。でも実際にモノを見たことはないという人も多いでしょう。これはいったい何モノで、一般のユーザーにとってもメリットのあるものなのでしょうか。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド




 adatというキーワード、カタログとか雑誌の記事を見ていてときどき見かけますよね。これは一体何モノなのでしょうか?
 adatは、“エーダット”と発音しますが、プロのレコーディングの世界では古くから浸透していたものです。ただ、このadatには2つの意味が込められており、混同している人も少なくないと思います。そこで、adatの歴史的流れと、現状のadatの意味・位置付けについて紹介していきましょう。
 まず、ADAT(ここでは機械の名称という意味で大文字で表記)というのは1991年にアメリカのロスアンゼルスにあるAlesisというメーカーが開発した8トラックのデジタルレコーダーで、まさに画期的なものでした。というのも、それまでマルチトラックレコーダーといえばアナログが常識であり、しかも大きな機械でテープも高価だったのです。そこに登場したAlesisのADATは一般に使われているビデオのS-VHSのテープが利用でき、デジタルでのレコーディングができたのです。価格的にも$4000以下という画期的な価格であったことから、プロのレコーディングの世界において、爆発的に普及していったのです。その後、さらに高音質化したADAT-XTが1996年に登場し、レコーディングの世界において不動の地位を築いたのです。もちろん、業務用の機材ですから、拡張性というのもしっかりあり、複数のADATを同期して使うことにより16トラック、24トラックのレコーダーとしても利用することが可能だったのです。
 ただ、世の中の流れで主流はテープからハードディスクへと移り、ADATも現行製品はハードディスクベースのものとなりました。当然ADATもADAT-XTも製造中止となりかなりの時間が経過してしまったため、Alesisの国内代理店であるモリダイラ楽器も、修理が難しくなった旨をアナウンスしている状況なのです。
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