さらには・・
ギャンブルとしての一面をあわせ持つ競馬。いろいろな思惑で投票してくれたファンに応えるため全力で臨まねばならない。G1レースで有力馬に騎乗しようものなら、数千万単位の金額が託され、数百万におよぶ競馬ファンの期待を担わされる。とてもじゃないけど、ほんの数分間で結果を出せるような裁量ではないが、配分される賞金が収入ゆえに<ファン=雇い主>としての関係も成り立つ。そんなプレッシャーに耐え、トップでゴール板を駆け抜けた騎手だけしか、称讃を受けることはないのである。
要するに・・
筋力や一定の体重をキープしつつ、不確定要素の多い勝負に、ホントの意味で命を賭け、少しでもミスしようなら非難轟々。そんなシビアな世界で生き残るためには、アスリートとしての体力はもちろん、人前でプレーし金を稼ぐプロとしての強靱な精神力、いずれも不可欠なわけだ。

現在、中央競馬には東西200名ほどの騎手がいる。そして10名ほどの新人が毎年デビューする。もちろん競馬というのは(あえて言えば)他力本願的な要素を含んでいるが、十分な体力と技術を持ちながらタイトルなしで引退する騎手も多い。それぞれの騎手のプロ魂みたいなところで、いつか差がついてしまうのではないだろうか・・それは全ての職業に共通する。
プロというのは、ひとつの仕事を完璧にこなすだけではなく、それを何年も続けることが重要だ。どんな状況でも最高の状態を維持し、いろんな条件に縛られた不自由な環境でもベストを尽くす。そして「継続は力なり」の言葉どおりに続けていくことが証となる。それを実践している岡部騎手が(これからもできる限り)ファンを魅了し続けることを願いたい。
皺だらけのシャイな笑顔に・・Take it easy・・な自然体。そんな岡部流プロ魂があればきっと大丈夫・・と思ったりするのである。
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