文章:長谷川 あや(All About「演劇・コンサート」旧ガイド)
2003年度トニー賞8部門受賞!
ジョン・ウォーターズ監督によるアメリカのカルト・コメディ映画(1988年)『ヘアスプレー』が、2002年、ミュージカルとなり、ブロードウェイに登場。ポップな衣裳と60年代テイストのご機嫌な音楽。そして、「見た目なんて関係ない。自分のあるべき姿でいきればいい」という前向きなメッセージが幅広い層に支持され、翌年のトニー賞で8部門を受賞! イギリスのローレンス・オリヴィエ賞でも4部門受賞したメガヒットミュージカルとなりました。2007年に公開された映画リメイク版(ザック・エフロン、キュートだったなあ~)のヒットも記憶に新しい本作が、2年ぶりに再来日! 東京・新宿の東京厚生年金会館大ホールにて絶賛上演中です。
誰もがハッピーになれるミュージカル
物語の主人公は、おデブだけど、そんなことは一向に気にしない、前向きでパワフルな女子高生トレーシー。肌の色による人種差別が色濃く残る60年代のアメリカ・ボルチモアを舞台に、持ち前のポジティブパワーで社会の矛盾に立ち向かっていく彼女の成長と成功を、60年代テイストのサウンドに乗せて、ユーモアとスイートネスたっぷりに綴っています。
あなたもきっと踊りだしたくなる!
サイケデリックなワンピースやヘアスプレーをふんだんに使って大きく膨らませたヘアスタイルなど、60年代を再現したおしゃれな衣裳やスタイルを見ているだけでもなんだか“上がる”から不思議。また、やはり60年代に流行したツイスト、マッシュポテトを取り入れたダンスシーンも華やか&楽しさいっぱいです。舞台をみていて、「踊りだしたくなっちゃった~!」という人もご心配なく。幕間にはキャストによる振付指導が行われ、キャスト全員が歌い、踊るラスト・ナンバーの“ユー・キャント・ストップ・ザ・ビート”では、客席も一緒になって存分に踊ることができちゃいます。
社会問題を真正面から扱い、観客に問題を定義しながらも、衣裳に、歌に、ダンスにと最高に楽しく、観劇後、これほどハッピーな気持ちになれるミュージカルって、ほかにないのではないでしょうか。
劇場を出たときにたくさんの元気があふれていること、請け合いですよ。
【公演概要】
ブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』公演日程: 6月2日(火)~14日(日)
会場:東京厚生年金会館大ホール