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更新日:2009年06月23日

男だての物語。夏祭浪花鑑 2

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七月の歌舞伎座で義太夫狂言の名作『夏祭浪花鑑』が上演される。歌舞伎座では市川海老蔵さんの団七は初おめみえ。にぎやかさ、華やかさと残酷さを併せ持つ、歌舞伎らしい一幕だ。

文章:五十川 晶子(All About「歌舞伎」旧ガイド)

美しく、残酷で、やはり美しい殺しの場面



大阪の魚売りの舅殺しという実際の事件を元にしたとされる作品だそうだ。
「住吉鳥居前の場」で団七が出所して、汚いなりを着替え、髪や髭をあたって、「首抜き」と呼ばれる肩の部分に紋が大きく染め抜かれたスッキリとしたいなせな衣裳に着替え、こざっぱりとイイ男になって再登場する。

歌舞伎では衣裳の引き抜きやぶっかえり、早替わりなど、「実はだれそれ」というときに変身することが多い。これも、リアルな世話物らしい、見物の眼を楽しませてくれるイキで爽やかな「変身」だ。

ちなみに住吉鳥居前の場では下手に髪結床の屋台を飾り大のれんをかける。そののれんには「碇床さんへひいきより」と書かれており、真ん中に団七の役者の家の紋が描かれるのが約束。

(執筆者:五十川 晶子)

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