映画/映画関連情報

男女の理想の関係を築くポイント

男と女の理想の関係はどのようなものでしょうか?最近公開された映画では、理想の関係を考えさせられるものがたくさんあります。その中の4つのコツとは?

執筆者:オライカート 昌子

映画の中にはさまざまな男と女の関係が描かれています。今回の記事では、『300<スリーハンドレッド>』など、最近の映画の中から、いくつかのポイントをピックアップ。男と女の理想の関係を探ります。これで異性との関係には悩まないですむ?

『300<スリーハンドレッド>』は
男女の理想の姿を描いている?

300の画像
『300<スリーハンドレッド』の男女の関係は理想像に近い。(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
公開中の映画『300<スリーハンドレッド>』は、ギリシャ時代の都市国家スパルタの300人の兵士が、100万人のペルシア軍に立ち向かう姿を描き、全米で大ヒットを記録した作品です。

戦闘シーンの壮絶な描写に注目が集まることが多いこの作品ですが、実は男性にだけ人気があるわけではないのです。世界的な映画サイトIMDBでは、この映画を評価している12万弱の人々のうち、数が多いのは男性より女性の方です。

なぜそれほど、女性の支持が多いのでしょうか? その理由は、この映画にはその他の歴史スペクタル映画と違い、スパルタの女性の極めて力強い姿が描かれているところにあるのではないかと思います。スパルタでは、子供のうちから兵士として、厳しい訓練と苦悩に耐えることを学ばされますが、女性も、女性なりの戦いのための覚悟をしているようです。

そのような姿に共感を抱く女性が多いせいではないでしょうか? そして、この映画で描かれるスパルタのレオニダス王と王妃ゴルゴの関係は、近代でも見られないほど、素晴らしい関係に見えるのです。

関係のポイント1:語り合う

300の画像
『300<スリーハンドレッド>』のゴルゴ王妃の戦い方にも注目したい。(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
レオニダス王とゴルゴ王妃は、語り合います。もし、お互いの考え方が同じなら、それを確認する必要があるし、違っていたら、理解に達するために会話をするしかありません。出征の意志を固めたレオニダスは、ゴルゴ王妃にそれを伝えます。

もし、結婚相手や恋人から、無謀な企ての相談を受けたらどうしますか? もちろん誰だって腹が立つと思います。でも、相談を受けないで行動されるよりは、よっぽどまし。語り合う関係の基本は、尊重しあうこと。

語り合えれば、相手の気持ちや意思を理解することができます。そして尊重しあう心も、必ず芽生えてくるはずです。

関係のポイント2:対等

300の画像
スパルタの男と女の関係は対等。それぞれの場所で戦う。(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
常に理解しあうために語り合い、尊重する気持ちを持ち続けるためには、対等である必要があります。対等であるためには、語り合う必要があるし、語り合うことと、対等であることは同時に成立することなのかもしれません。

歴史の表面ではいつもどちらか(主に男性)のほうが、片方より上に見られてきました。それは今でも同様です。でも、スパルタでは、男性と女性は、違いはあっても対等だという意識が強かったようです。それは、子供のころから身体と精神を同時に鍛えられてきて、その苦痛を双方が味わってきた仲間意識があるせいなのでしょうか?

女性と男性の関係だけでなく、社会的には、まだ不平等なことがたくさんあったとしても、自分の家庭や、自分の異性との関係だけは、平等を貫くことができるはずです。きっとその方が、双方が楽しいし、リラックスできますよね。

関係のポイント3:意思

三つ目のポイントは、意思です。相手と良い関係を結ぼうとする意思がなくては、どんな関係でも壊れてしまいます。レオニダス王とゴルゴ王妃の場合は、自分たちの関係だけでなく、それ以上にスパルタの王と王妃として、人々のためによい統治者であり続ける意思も持っています。

問題が起きたり、困難にぶつかったときにも、関係を維持するためには意思が必要です。意思は、次にどのようにしたいのか、何をするべきか考えるときの羅針盤の役目もしてくれます。理想を追い続けるエネルギーの役割も果たしてくれます。

なぜレオニダス王が、ペルシャ軍の100万人の敵に向かって、出征しようとしたのか、留守を守るゴルゴ王妃が、なぜあのような行動をしたのか。その理由も、理想と関係のための意思があったためではないかと思います。

関係のポイント4:信じる心

300の画像
それぞれが覚悟して闘いに望む姿に感動させられます。(C) 2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
相手はいつもどんなときでも、そばにいてくれるわけではありません。離れているとき、関係のための一番大切なことは、信じる心です。レオニダス王とゴルゴ王妃にも離れなくてはならない時がやってきます。

たとえ二度と会えなくても、信じる心があれば、二人の心はいつまでもつながり続け、離れ離れになることはないのかもしれません。

関係が長い期間にわたれば、一度や二度は、不信や疑う心が首をもたげることもあるでしょう。でも、もう一度、信じよう、もう一度関係を修復しようという意思で、二人の関係が生まれ変わることもあるのではないでしょうか?


次ページは、男女の関係に一番大切なものについて。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます