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更新日:2009年05月20日

イッセー尾形はジャンルを超えた笑いを生む

日本を代表する一人芝居の演じ手、イッセー尾形。でも、彼がお笑い番組出身だということを知らない人も意外と多いようで。今さらながらですが、イッセー尾形の笑いをジックリ考える必要があると思うのです。

当初の笑いを今も忘れない

画像の代替テキスト
言い忘れてさようなら (単行本) イッセー尾形 (著)
※幾つもの顔を持つイッセーのもう一つの顔が小説家。可笑しくて切なくて、ちょっぴり心にしみる、6つのささやかなラブ・ストーリー。
お笑い番組出演で注目を浴びたイッセー尾形でしたが、いわゆるピン芸人とは異質な輝きを、当初から放っていました。しかし数ヶ月のブランクを経て再び「お笑いスター誕生」で目撃したイッセーの芸は、大きな変容を見せます。

そこで扮したのは学校の先生。誰もが共感を持つ内容で、要所にギャグも盛り込まれ、満場の爆笑を獲得しました。その後、人気ドラマ「意地悪ばあさん」にも出演し、お茶の間の認知度も急上昇。イッセー尾形の名前は一人芝居の代名詞となり、多くのフォロワーズを生み出しました。

今も精力的に続けられる日本全国でのライブはもちろん、海外公演でも客席から絶賛の声を集めています。しかし、その芸風(敢えてそう呼ばせて頂きます)は現在までまったく揺ぎなく、何より今も決して笑いを忘れていないところに敬服します。

俳優として広く認められても

ひと頃は、例え芸人であっても功成り名を遂げるとシリアスな方向に進むという流れがありました。まして数々の演劇賞を受賞してきたイッセーが、「芸術」の世界に定住して、笑いを二の次にしたとしても、責められることはない筈です。

にもかかわらず、イッセー尾形は今も様々なキャラクターを生み出し、観客を笑いの渦に巻き込んでいます。また、活躍する芸人の中にもリスペクトしている人は少なくありません。今さらと思われるかもしれませんが、改めてイッセー尾形の笑いについて考えてみる必要があると確信しています。

今回はプロローグ的なものになりましたが、また時期を改めて、イッセー尾形の一人芝居について、じっくり考えてみたいと思います。

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バラエティ文化論
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広川 峯啓

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