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更新日:2007年10月12日

『あいのり』が日本のテレビを変えた?

人気番組としておなじみの「あいのり」。今月で9年目に突入する長寿番組になりました。毎回繰り広げられる、甘くて時にほろ苦い「恋バナ」は、見ているほうにも何らかの影響を与えてるような気がしてきます。

もはや恋愛バラエティの最古参

画像の代替テキスト
あいのり—恋愛観察バラエティー (8) (単行本)
今や『あいのり』という番組のことを知らない人は、圧倒的な少数派になってしまったのでは。数ある恋愛バラエティの中でも、老舗的な番組といえるでしょう。

1999年10月にスタートして以来、まる8年。前身番組である『TOKIOのなりゆき』まで含めれば、まる9年。今月から10年目に突入することになります。しかし、長年続いていながら、これだけコンセプトの変わらない番組も珍しいんじゃないでしょうか。

「男性4人・女性3人の計7人がラブワゴンに乗って、世界各地を旅行。恋愛対象の異性ができたらプロポーズ。」「成就すれば2人で帰国。ダメなら1人で帰国。そして新たなメンバーが参加する。」このシンプルながらも練りに練られたコンセプトが、視聴者のハートを長年つかんで離さないのです。

長く愛されてきた理由

定期的にメンバーを総入れ替えしていた『なりゆき』と違って、お馴染みの面々の中に随時新人が加入するというパターン。これはマンネリを防止しながらも、「前のメンバーの方が良かった」という不満が生じない構図になっています。

しかも「ラブワゴン」という、ある意味密閉された非日常空間の中で、異性が共同生活を続けることで、いわゆる「吊り橋効果」が発生し、普段よりも魅力的に見えてしまう。つまり、番組のメインテーマである「恋愛」が生まれやすいという点もあります。

この『あいのり』が人気番組として完全定着したことで、むしろ他のプログラムに影響が出てきているような気もします。という訳で、この約10年間で変化の見えてきたテレビ番組のトレンドについて、『あいのり』が与えた影響などを中心に考えてみたいと思います。

バラエティからドキュメンタリーへ

古典的かつ普遍的なテーマをしっかりと守り続けてきた「恋愛バラエティ」というジャンルの歴史は意外に長く、30年にも及びます。30余年の系譜は、「あの『あいのり』のルーツをたどってみると」記事でも過去に紹介してきました。初期の番組では『パンチDEデート』『ラブアタック』などが、今でも多くの人の記憶に残ってるものでしょうが、これらと『あいのり』に代表される最近の番組では、明らかに違っている点がありました。

昔の番組はスタジオ収録だったのに比べて、今はほとんどロケが中心になってきています。もちろんそこには、テレビカメラ等の技術的な進歩もありますが、それ以上に、時代が進むにつれて、よりドキュメンタリー色が強くなっているようです。

恋愛テーマのバラエティは、現在『あいのり』以外にも『恋するハニカミ!』『グータンヌーボ』『今夜はシャンパリーノ』などがありますが、どれもが見事にロケ中心です。それも開始当初はスタジオメインだったのに、徐々にロケの度合いが増えてきてます。

見えない所にスタッフの仕事が

黎明期には、恋愛というネタをバラエティの中でうまく料理することに主眼が置かれていました。ただ、最近では極力バラエティ的演出を表に出さず、いかに新鮮なままの恋愛ネタを、オンエアに乗せるかに神経が注がれているようです。

その代表とも言えるのが『あいのり』です。ただ一見すると、スタッフワークが見えにくく、素人の参加者をバスに詰め込んで、世界中をバスで旅してるだけに見えたりもしますが……。


次のページでは、『あいのり』スタッフの苦労を紹介します。
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この記事の担当ガイド

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広川 峯啓

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