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今のお笑いブーム、昔に比べてどうなのよ?

空前のお笑いブームと呼ばれている昨今。テレビをつければお笑い芸人が溢れている時代。とはいえ、お笑いブームは定期的に起こってきた現象。今回の記事では、そんなお笑いブームの今と昔を比較します。

執筆者:金田 有朋


ここ最近、ご存知の通り「お笑い」がブームになっています。テレビをつけて、若手お笑い芸人の活躍を目にしない日はありません。街中で石を10個投げれば、1つくらいはお笑い芸人にあたるのではないか、というほどの盛り上がりぶり。今回は、そんなお笑いブームの背景について分析してみたいと思います。

定期的に起こるお笑いブーム

とぶくすりでブレイクを果たしたナインティナイン、デビューは1990年だった。
お笑いブームは、何も今に始まったことではありません。これまでにも大きなお笑いブームが何度かありました。俗にこのブームは8年周期でやってくるなんて言われたりもします。例えば、デビュー年でみても…
1982年:ダウンタウン
1990年:ナインティナイン
1998年:インパルス、ロバート
というふうになっています。そこで、まずは皆様の記憶にもあたらしいお笑いブームを振り返ってみましょう。

1980年代 漫才ブーム

【代表的な芸人】
「やすしきよし」、「ツービート」、「ザ・ぼんち」、「B&B」、「紳助竜助」など。
【ブームの背景】
フジテレビ系で放送された「花王名人劇場」、「THE MANZAI」といった漫才ネタを放映する番組が大人気に。また、吉本興業の東京進出が本格化したこともあり、上方芸能、ひいては関西弁のスピード感あふれる掛け合いが全国的に広がったため。

1990年代 ボキャブラブーム

【代表的な芸人】
「爆笑問題」、「ネプチューン」、「海砂利水魚(現くりぃむしちゅ~)」、「パイレーツ」、「つぶやきシロー」など。
【ブームの背景】
フジテレビ系で放送された「ボキャブラ天国」が若者を中心に大流行。「ボキャブる」という行為(格言・物や人の名前などをモジる)は、言ってしまえば駄洒落に近いのですが、数ある「キャブラー」の中から自分のお気に入りの芸人を見出すことがお笑い好きの間では一つのステータスになっていたほど。いずれにしても、「だっちゅ~の」が流行語大賞を取るくらいの盲目ぶり…、失礼。盛り上がりぶりでした。
では、今のお笑いブームは?

2000年代 ネタ番組ブーム

【代表的な芸人】
「アンタッチャブル」、「アンガールズ」、「波田陽区」、「南海キャンディーズ」など若手芸人を中心にたくさん。
【ブームの背景】
90年後半から始まったNHK「爆笑オンエアバトル」や、2001年から開催の「M-1グランプリ」、朝日放送系「笑いの金メダル」など、ネタ番組が加速度的に増え、若手芸人の露出機会が急増。また、これまでのように下積み経験の長い芸人だけでなく、駆け出しの若手にもテレビ出演のチャンスが増えたこと。それに伴い、様々なジャンルやスタイルで笑いを表現する芸人が増えたこと。

う~ん。これといって、定説となっている定義がないことから、一般的によく言われる「ネタ番組ブーム」と名づけさせていただきましたが、あらためて考えても一頃の「ネタ流行り」は異常だったかもしれませんね。

次のページでは、もう少しこのネタ番組ブームに踏み込んでみたいと思います。
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