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新メーカー続々、美少女本番路線の隆盛
81年に誕生した宇宙企画の成功に触発されるように、続々と非映画会社系のAVメーカーが誕生します。その後成長するメーカーもこの頃設立したものが多く、82年にVIPエンタープライズ(後のアトラス21)・サムビデオ(現hmp)、83年にKUKI、84年にクリスタル映像が誕生。当時はビニ本出版社からAVメーカーに転身する会社が多かったのもあり、「動くビニ本」というキャッチフレーズが定着します。またレンタルビデオ店の急増と共に作品リリース数も増加、83年にはビデ倫審査本数が年間1千本を越えるまでになります。![]() |
| 最初のAVアイドルと言っていいかも。『八神康子 大全集』(グラフィティジャパン) |
そうした女優の上質化に加えて、作品でも人気を集めたのがやはり宇宙企画。84年発売の『ミス本番 裕美子19歳』でデビューした田所裕美子、『私を女優にしてください/何でもします』の竹下ゆかり、85年『ヒロイン愛美』の早川愛美らが大ヒット。そのルックスの良さに加えて「本番」という言葉のインパクトが世間を驚かし、その後「美少女本番路線」というのが各メーカーの中心となっていきます。
マニア路線、芸能人AVも既にあった
こうした美少女路線、今見ると「王道」といった感じですが既に企画&フェチ・マニアAV的な作品も多く見られました。VIPエンタープライズ・サムビデオは最初からSM・スカトロ路線でしたし、KUKIも第一弾は『消し忘れビデオ』。またナンパビデオも既に『探偵ちゃんのちょっと体験させてください』(ストーンハウス)、『ちょっとスイマセン 京子と本番しませんか』(ダイプロ)などリリースされており、誕生からわずか4、5年でポルノ映画的世界から離れ、一気にジャンルの幅を広げたのが分かります。わずか数年で一兆円産業とも言われる急成長産業となったAV業界。そのように世間で注目度を上げるにつれ、芸能人や異業種監督が立て続けに参入するようになりました。現在の「芸能人AV」のある意味先駆け‥といえなくもないかも。当時知られたものだと楳図かずおの『ギャル10アイランド』(ボルドー)、故・赤塚不二夫の『ビデオナンバーワン』(東映ビデオ)、野坂昭如『幻の女/ファントム・レディ』(日本ビデオ映像)、花柳幻舟『エロスの少年』(東映ビデオ)、荒木経惟『女優Yの私生活』(東映芸能ビデオ)など。それ以外にもドクター荒井こと荒井昭の『性感マッサージ』(日本ビデオ映像)がテレビで話題になるなど、ユルいようで厳しい今のAVとテレビの関係を考えると当時両者の距離はかなり近かったといえるでしょう。
その中でまさに今と変わらぬ「元芸能人女優」も登場するように。『ヴィーナスの滴り』(VIP)でデビューした井上あんりはCM出演経験がある慶応大学生。『少女うさぎ/腰ひねり絶頂』(KUKI)デビューの高野みどりはフジテレビの人気深夜番組『オールナイトフジ』のレギュラー出演者。この『少女うさぎ~』は豊田薫監督(現オペラ)のデビュー作で、この後サムビデオに移籍して数々の名作を撮ることになります。
その一方で裏ビデオでは82年に『洗濯屋ケンちゃん』が、アダルトアニメでは84年に『くりいむレモン』が登場。ビデオデッキの普及率上昇と共に様々なアダルトメディアがその芽をグングンと伸ばしていきました。そしてAVが完全にメジャーなメディアになる小林ひとみや村西とおる監督の登場についてのお話は続いての86'~篇で!
□関連URL:宇宙企画公式
hmp公式
KUKI公式
オペラ公式
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