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ビデ倫家宅捜索!その裏を読む

80年代からAVの基準を定め続けてきた「ビデ倫」。同団体審査作品が「モザイクが薄い」として家宅捜索が!実は以前から問題になっていた‥?モザイクの歴史と共に振り返ります。

執筆者:大坪 ケムタ

更新日:2007年09月06日

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ヘアヌード登場以後のモザイク規制の歴史

これ以前にも80年代におけるビニ本や『写真時代』の興亡なんかもありますが、今回はヘアヌードが一般化した91年からインディーズAVの登場~隆盛を絡めた年表を作ってみました。

'91●2月に篠山紀信撮影の樋口可南子写真集『WaterFruit』が発売。写真数点にヘアが写っていたが、警察は摘発することなく黙認。秋には宮沢りえの『Santa Fe』が発売。事実上の「ヘア解禁」となる。
'92●「宝島」が秋本詩織のヘアヌードを掲載。一般誌としては第一号。この後、週刊誌・月刊誌によるヘアヌードグラビアが一般化。
●雑誌においてヘアは見えて当たり前の風潮にかかわらず、レンタルAVを審査するビデ倫はヘア露出厳禁を通す。
'94●セルビデオチェーン『ビデオ安売王』発足。自主規制によるヘアありAVをリリース開始。
●ビデ倫メーカー、協会に対してヘア解禁の要望を提出するも、協会側は拒否。
●V&Rプランニング、自主規制でヘアヌードビデオ『MaryJane』発売。
'95●ソフト・オン・デマンド発足。
●安売王会長佐藤太治、逮捕と経営不振で辞任。
'96●ビデオ安売王が不渡りを出し倒産。しかし同社が作った公称1000軒近くのセルビデオ店を中心にインディーズAVが活性化する。
●インディーズAV初の審査団体・メディア倫理協会(通称メディ倫)設立。ソフトオンデマンドを中心にインディーズAVの中心的倫理機関へ。
'97●爆発的人気を博した薄消しAV『すけべっ子倶楽部』制作者が逮捕。これによりモザイクの「ここまではOK/これ以上薄いとアウト」というインディーズAVのモザイクの基準が決まる。
●人気女優が出演した激薄AV『ルームサービス』発売。
'00●エイチエス映像、修正範囲を従来の丸形・四角型にこだわらず自由に範囲を描けるデジタルモザイク「ミニモ」使用作品を発売。
●「全タイトルデジタルモザイク」を謳ったAVメーカー「Future」発足。
●桃太郎映像がデジタルモザイク作品発売。これ以降大手メーカーのデジタルモザイク化が進む。
'01●新審査団体「全日本ビデオ倫理審査会」設立。桃太郎映像を中心としてメディ倫に次ぐ団体に。
'03●ビデ倫メーカー・マルクス兄弟がビデ倫から脱退。
●新審査団体「ビジュアルソフト・コンテンツ産業協同組合」(VSIC)設立。AVメーカー組織として初の国認定団体。
'04●老舗メーカー・V&Rプランニングがビデ倫脱退。ソフト・オン・デマンドグループへ。
●ビデ倫を脱退した大手単体メーカー・トライハートコーポレーションがVSIC審査でAV発売へ。
●エスワン発足。人気女優と「ギリギリモザイク」で爆発的ヒット。他社も追随し、「××モザイク」の名を冠して続々リリース。
'05●ビデ倫モザイク基準刷新。性交シーン以外でのヘア露出の緩和やモザイクのサイズが縮小される。
●新審査団体「日本映像ソフト制作・販売倫理機構」(制販倫)発足。老舗・クリスタル映像がビデ倫を脱退し加盟。
●SODアートワークス、定点自動追跡モザイク処理システム「デジエモン」の開発に成功。以降、ほぼ全タイトルにデジモ処理。
●ムーディーズ、さらに精細なデジタルモザイク「ハイパーデジタルモザイク」開発。
●メディ倫、法人化し「コンテンツ・ソフト協同組合」へ改称。
'06桃太郎映像が新消し技術「MOE(momotaro original effect)」開発。
ビデ倫、ついにヘア・アナルへのモザイクを解禁。
●ビデ倫のモザイク新基準にビデオショップ側が反発、販売店を中心とした組織であるセルメディアネットワーク協会よりビデ倫に抗議。その後、基準を以前寄りに戻す。
'07●エスワン、ムーディーズら大手メーカーがVSICによる審査開始。
●ビデ倫、わいせつ物頒布ほう助容疑で家宅捜索。同じく家宅捜索を受けたh.m.p、アットワンコミュニケーションの2社の作品のモザイクが基準に達しないまま発売され、それを見逃したビデ倫も悪質との判断。


91年、ヘアへの規制はヘアヌードがアート写真集のフリをしてるうちになし崩しになくなりましたが、AVのモザイクはなし崩しに無くなる、とはいかないでしょう。といって雑誌やDVDはモザイクがあるが、ネットでは無修正で見れるという二重構造も崩れそうにない。そう考えると、今後は「旬の人気女優だがモザイク」「旬は過ぎた子だが無修正」という区分けになっていくのかもしれません。性器を見たいのか、女の子を見たいのか。それによって見たい方をチョイスしていく時代になるでしょう。
この約30年間、モザイクとの闘いを続けてきたAV業界。「モザイクがある中でどうスケベに見せるか」で様々なアイデアが生まれてきました。古くは豊田薫監督発案の舌先で見せる「パンフェラ」、初期ソフトオンデマンドで行われていた「クロマキーコンドームによる消し」、最近では松本和彦監督発案の顔と股間をしっかり見せる「Mビジョン」などなど。ハメ撮り、ぶっかけなど日本のAVが海外にはない独自の進化を遂げたのもモザイクがあったから。モザイク万歳!とは言いませんが、無修正に負けない心に響くエロをAV監督たちには見せてほしいものです。

□関連URL:日本ビデオ倫理協会
        コンテンツ・ソフト協同組合
        全日本ビデオ倫理審査会
        ビジュアルソフト・コンテンツ産業協同組合
        セルメディアネットワーク協会

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