昨秋の「新基準モザイク」既に問題化していた
8月末は一週間で次々とAV史に残るニュースが飛び込んできました。まずは
日本ビデオ倫理協会(以下、ビデ倫)の家宅捜索、そしてAVオープンの不正発覚。後者については
いち早く記事にしましたが、前者についても記事にしないわけにはいかないでしょう。といってもただ振り返るだけじゃすませません。あらためてモザイク規制の歴史を振り返るとともに、今回の事件について当ガイド的視点でまとめてみたいと思います。
まずは、あらためて事件について。2007年8月23日、AV審査団体・
日本ビデオ倫理協会が
わいせつ物頒布ほう助容疑で警視庁保安課により家宅捜索されました。1972年発足と30年以上の歴史を持つビデ倫に家宅捜索が入ったのはこれが初めて。同じく家宅捜索を受けた
h.m.p、
アットワンコミュニケーションの2社の作品の
モザイクが基準に達しないまま発売され、それを見逃したビデ倫も悪質と判断。また販売店にも捜索が行われました。
それに対しビデ倫は「社会貢献の実績を有する当協会に対して、容疑は誠に遺憾」と公式サイト上でコメント。h.m.pも公式サイト上で「作品は全て日本ビデオ倫理協会の審査を受けておりますので違法性は無いと固く信じております」と、ビデ倫審査を支持。
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| 問題となったh.m.pの2作品。 |
さて今回問題になったのは上記2社の
『萌え~イジられるの大好き!』乙音奈々(h.m.p)、『巨乳若奥様 ねっとり誘惑エッチ』竹内あい(h.m.p)ほか3作品。発売時期はいずれも昨年秋、以前
当サイトで掲載したとおりビデ倫は昨年9月より新基準モザイクでの作品審査をはじめており、その一部が問題視されたようです。
たしかに新基準移行直後はビデ倫メーカーの作品はモザイクの範囲が狭くなり、粒も細かくなっていたのは事実。しかし正確には
「メーカーによってかなりバラつきがあった」というのが正しいでしょう。他審査団体と同レベルのものもあれば、「もはや薄消しビデオじゃない?コレ」という極端なものも。到底同じ基準で審査されてるとは思えない、と業界人の中でも話題になっていました。
そのモザイクの細かさは、
ビデオショップ側が「これを売るのは問題ではないか?」と疑問視、販売店中心の団体であるセルメディアネットワーク協会がビデ倫に対し抗議、その後、基準を以前寄りに戻したという経緯があったほど。「ウチはモザイクはそれほど薄くはなかったんですけど、この時期ビデ倫加盟メーカーの作品はショップが嫌がって仕入れなかったんです。実際、売り上げにも響きました。」(ビデ倫メーカー関係者)という話も聞きました。その不安定な時期の作品が今回やり玉にあげられたということです。