イスタンブール/イスタンブール基本情報

イスタンブールのエリアガイド(3ページ目)

アジア大陸とヨーロッパ大陸にまたがるイスタンブール。地区によってその雰囲気はまるで違います。ここでは、イスタンブールをおおよそ5つの地区に分け、それぞれの地区の特徴と観光スポットをご紹介。どんなイスタンブールを見たいか、おおよその旅のプランを立てるのにお役立てください。

執筆者:安尾 亜紀

タキシム~ガラタ地区(ヨーロッパ側・新市街)

真夜中まで人通りが絶えることがない、イスティクラル通り

真夜中まで人通りが絶えることがない、イスティクラル通り

旧市街から新市街に移動すると、これまでの雰囲気とはがガラリと変わって、モダンなイスタンブールを肌で感じられるはず。特に、タキシム~ベイオール~ガラタ地区はオスマントルコ帝国時代からルーム人やアルメニア人、ユダヤ人などの特別居住地区だった場所で、教会やシナゴーグも多く、アールヌーボー建築が主。 またこのエリアはカフェの多さでも有名です。

まず、タキシム広場に着いたら、イスティクラル通りを散策しましょう。この通りの入り口近辺は渋谷のセンター街のような雑踏でファーストフード店などが立ち並ぶエリアですが、進むにつれ昔から残る伝統的なお店がちらほら見えてきます。

古き良きレストラン街、チチェキパサージュ

古き良きレストラン街、チチェキパサージュ

通りを15分ほど歩いた中腹右側にはチチェキパサージュと呼ばれるレストラン街の入り口があり、中には所狭しとシーフードレストランが並んでいます。食事の予定がなくても、アールヌーヴォー建築が美しいので、中を通り抜けてみてください。通り抜けた先は小さな市場になっています。

チチェキパサージュ裏手にはメイハネ(トルコ居酒屋)が軒を連ねるネヴィザーデというエリアがあります。魚市場の隣にあるだけに魚介類の前菜(メゼ)やおつまみが豊富で、夜が更けてくるとファスルと呼ばれるトルコ音楽を奏でる人々も出てきます。メゼと一緒にラクをちびちびやりながらファスルを聞く…… なーんていうザ・トルコ人的な夜を味わいたい人には是非お勧めのエリア。また、近くにはPANOというワインバーもあり、夜になると若者たちがワインを楽しみに集まります。トルコ名産ワインやハウスワイン、おつまみのメニューも豊富でトルコチーズの種類なども揃っているで、ワイン好きは是非お試しあれ。

同じイスティクラル通りの中腹を左手に曲がると、その先に「フランス小路」と呼ばれるカフェエリアがあります。昔のフランスの雰囲気を再現した小さなエリアで、ちょっと休むのにはちょうどいい雰囲気。

道にまでテーブルがあふれる盛況ぶり、アスマルメスジット通りのレストラン

道にまでテーブルがあふれる盛況ぶり、アスマルメスジット通りのレストラン

イスティクラル通りを20~30分ほどかけて最後まで降りて行くと、トゥネル広場に到着。ここは世界で一番短いと言われるひと駅だけの古い地下鉄が今でも運行中。地下鉄入り口の向かいには、カフェやレストランが並ぶ雰囲気のいいエリアへの入り口があります。裏手でこのエリアとつながっている、ソフィアル通り・アスマルメスジット通りは、シーフードレストランや居酒屋、バー、ライブハウスなどが集まるナイトスポットとして最近人気急上昇エリア。イマドキのイスタンブール・ナイトをおいしく楽しく過ごしたい人にはこちらがお勧めです。

トゥネル広場からさらに先へ向かう道には、左右に楽器店が多く並びます。世界的に有名なトルコ産シンバルや、トルコの古典楽器サズなどが販売されており、音楽好きには興味深いエリア。少し行った左手に古楽器博物館もあります。400年に渡るトルコの古楽器が展示されており、日曜日にはイスラム神秘教団、メヴラーナの旋回舞踏のショーも行われています(古楽器博物館は2010年10月現在、修復工事のため一時閉館中)。

 
ガラタ塔最上階からの日没鑑賞はいかが?

ガラタ塔最上階からの日没鑑賞はいかが?

この道をさらに降りて行くと、ガラタ塔が見えてきます。この塔はエレベーターで8階の展望テラスまで登ることができ、そこからの眺めは、まさに絶景! 旧市街の観光エリアからアジア側まで、360度を見渡すことができるのです。また、ここにはベリーダンスを鑑賞できるナイトクラブもあります。

 
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます