サステイナブル・インベスターのthink! Buy or Sell
更新日:2009年11月24日
09年11月第4週目(11月16日から11月20日)のウィークリーのレビュー。今週の気になる話題とともに、銘柄推奨ポイントを紹介します。サステイナブル・インベスター独自のスクリーニング推奨銘柄の直近打率も発表します。
11月第4週:今週の銘柄推奨ポイント
直近の市場環境は以下の2つの点で最悪の需給環境にあります。
・年金、生保、銀行などの機関投資家の売り圧力。
・超大型公募増資ラッシュ。
このような最悪期においてこそ、中長期的視点から見て投資のチャンスが巡ってきます。個別銘柄の中から、どのような銘柄が投資対象になりうるのか、を選定していくことが重要です。
さて、ここ数日、超大型公募増資ラッシュが目立ちます。
直近 1年間の超大型公募増資案件(1千億円以上の増資)をまとめてみますと以下のようになります。
・日立製作所(6501) 約2500億円調達予定: 12/15実行予定
・日本郵船(9101) 約1100億円調達予定: 12/9実行予定
・NEC(6701) 約1000億円調達予定: 11/27実行予定
・野村HD(8604) 3951億円調達: 10/14実施
・みずほ(8411) 4800億円調達: 7/24実施
・全日空(9202) 1295億円調達: 7/22実施
・大和証券(8601) 1806億円調達: 7/16実施
・三井住友F(8316) 8028億円調達: 6/23実施
・東芝(6502) 2897億円調達: 6/4実施
・野村HD(8604) 2719億円調達: 3/12実施
・三菱UFJ(8306) 3626億円調達: 昨年12/16実施
この他、三菱UFJが昨年に続き1兆円規模の調達を発表、みずほや三井住友も追随するものとみられています。今回、NECや日立等の事業会社の増資ラッシュは、この先銀行の大型増資の第二弾を控え、市場から資金を調達するならその前のタイミングで行わないと資金を集めきれなくなる、とのプレッシャーもあった模様です。なりふり構わない大規模増資は、基本的には財務改善の目的で実行されています。たとえば、日立は6月にS&Pが財務格付をBBBに格下げしA格から脱落しており、財務体質の改善は緊急的経営課題となっていたものと思われます。
さて、このような増資ラッシュは、そう頻繁に起こる事ではない珍しい事象です。
個別で見れば、日立は27年ぶり、日本郵船は実に40年ぶりの公募増資です。リーマンショックは100年に1度の危機と言われましたが、今回のような超大型増資ラッシュも稀な現象であり、これが大きなターニングポイントになる可能性が高いものと考えられます。