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オレンジリボンとは?児童虐待防止を考える機会に

少子化なのに、増え続けている子どもへの虐待。虐待を防ぎ、傷つく子どもたちを救うためのシンボルマークがオレンジリボンです。虐待を防ぐだけではなく、現代の子育てもやさしく見守ってくれます。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

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2004年に栃木県で起きた不幸な事件を契機にオレンジリボン運動は生まれました

2004年に栃木県で起きた不幸な事件を契機にオレンジリボン運動は生まれました

11月は児童虐待防止推進月間です。そのシンボルマークが、オレンジリボンです。各地で児童虐待防止のイベントも開かれているので、オレンジリボンを目にした方も多いのではないでしょうか。

少子化なのに、保護者から虐待される子どもは後を絶ちません。

2016年度、1年間で児童相談所が対応した児童虐待相談件数は、12万2578件でした。この数字は悲しいことに過去最高。前年度より1万9292件増加しました。

2013年度は7万3802件、2014度は8万8931件、2015年は10万3286件と、相談件数は年々増加してもいるのです。

さらに、虐待で命を落とした子は84人。1年を52週として単純計算すると1週間に1.6人という数です。ニュースにこそなりませんが、毎週のように、子どもが虐待で亡くなっているということになります。ショッキングな数字ですね。

虐待と一言で言っても、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、そして親が子育て放棄するネグレクトに分けられます。特に多いのが、身体的虐待とネグレクトです。

身体的虐待とは、保護者が子どもに、殴る、蹴るなどの暴行をすることを指します。冬の寒い時期に戸外に出して家に入れないなどもこれに含まれます。体に傷などを負い、ときには死に至ることもあるのが身体的虐待です。

ネグレクトは、保護の怠慢、養育の放棄・拒否などを指します。子どもを数日間放っておいた親の事件がニュースに流れたりしますが、これがまさにネグレクト。食事をさせない、学校に行かせない、子どもの欲求に対応しないなど、家の中で進行していくため、実態が外からは見えにくいのも特徴です。

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