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誰も書かなかった大竹しのぶ『私一人』

大竹しのぶの自著半生記『私一人』がベストセラーで「金スマ波瀾万丈」も高視聴率。最近のドラマでは脇役メインですが、まだまだおさまってはいられない!

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

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大竹しのぶの自著半生記『私一人』が売れています。2月中はベストセラーの総合ランキングでベスト10入り。
また大竹しのぶがレギュラーの『金曜日のスマたちへ』の企画「金スマ波瀾万丈」で著書をベースに異例の3週連続放送。最初の夫・服部晴治元ディレクターはTBSの人、第二の夫・明石家さんまとは『男女7人夏・秋物語』により結婚とTBSに縁があることを生かしてネタは豊富で、週間視聴率のトップを奪取する高視聴率を獲得しました。

本を読まなくてもテレビや雑誌でさんざん語られているので、ここを見るようなみなさんはだいたい内容は把握しているでしょう。
なので、ここではあまり他では書かないような大竹しのぶについて書いていきたいと思います。


大竹しのぶ以前、朝ドラ女優は大成しなかった

大竹しのぶのデビューは73年、フォーリーブス・北公次主演のアイドル学園ドラマ『ぼくは女学生』。学校にいくためのスケジュール調整がうまくできなかったために、芸能事務所に所属したけど、浦山桐郎監督の映画『青春の門』、朝ドラ『水色の時』と大きなオーディションに次々にうかり、よけい学校にいけなくなります。

さて、朝ドラ・NHK連続テレビ小説は昔から新人をオーディションで選び、主演させる中で女優として育てていくことを伝統としています。しかしこの時までは「朝ドラ出身女優は大成しない」といわれていました。今も活躍している主な出身女優は樫山文枝、藤田弓子、大谷直子、山口果林といった面々。たしかにそうかもしれません。

しかし大竹しのぶは当時から「大器」の呼び声が高くその評判通り、現在まで順調に大女優への道を歩み、ジンクスを見事打ち破りました。

ちなみに大竹しのぶが故・服部晴治Dとはじめてあった『恋人たち』(1980)。これで共演して、誘いの電話をかけたときにもいっしょにいたのが田中裕子。
こちらもドラマデビューが『マー姉ちゃん』の妹(つまりサザエさん作者の長谷川町子)役でさらにあの『おしん』の主演。大竹しのぶと並ぶ朝ドラ出身で大女優になった両横綱そろい踏みという感じですね。

両横綱を決めたついでにもうちょっと下まで番付を勝手に決めると張出横綱が山口智子(横綱は休場しても番付が落ちないから。ぼちぼち限界のような気もするけど)、大関が松嶋菜々子・鈴木京香というところでしょうか。

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