使いやすさをさらに向上 無線LANやDVDトレイ内蔵が魅力の
エプソン「Colorio」シリーズ
エプソン「Colorio」シリーズの魅力として最初に挙げられるのは、スクエアでスタイリッシュなデザインだ。全モデル前面給紙タイプで、EP-905F/905A/805Aの3モデルは前面2段給紙トレイを採用している。背面給紙タイプに比べて上部のスペースが狭くても大丈夫なだけでなく、用紙の補充も手軽だ。2012年秋モデルの最大の特徴として挙げられるのが「コンパクト化」だ。主力モデルの「EP-805A」のサイズは幅390×奥行き341×高さ141mmで、2011年モデルの「EP-804A」の幅445×奥行き386×高さ150に比べて約40%ものコンパクト化(容積比)を実現した。幅5.5cm、奥行き4.5cmの省スペース化は、実際に見てみるとその進化に驚かされる。
ただしコンパクト化のため、2011年モデルで搭載していた自動開閉のCD/DVDトレイは不採用となった。残念ながら以前のモデルで採用していた手差しトレイに戻ってしまったものの、ディスクトレイは給紙トレイの裏側に収納できるようになった。
EP-905F/905Aの2モデルにはADF(自動給紙装置)が備えられている(EP-905Fはファクス機能も内蔵)のも魅力と言える。EP-905F/905A/805Aの3モデルは有線LANとWi-Fiに両対応し、EP-705AとPX-435AはWi-Fi機能を内蔵する。
EP-905F/905Aは自動両面印刷にも対応。Colorioシリーズはにじみやすい染料ブラックインクを採用しているため文書印刷はあまり得意ではないが、写真印刷画質や機能面ではほぼPIXUSシリーズと拮抗している。
また、EP-905F/905A/805Aの3モデルは、新たに手差し給紙トレイを搭載した。厚紙や印刷時に丸まらせたくない紙を使用する場合に便利だ。キヤノンのPIXUSシリーズが最新の上位モデルで前面2段給紙トレイを採用したのに対し、さらに一歩先を行く機能強化と言える。
デザインは2011年モデルから引き継ぎつつも、前述したようにコンパクト化を実現。EP-805Aにブラック、ホワイト、レッドのカラーバリエーションをラインアップしているのも従来通りだ。
エントリーモデルのPX-435A/405A/045Aにはホワイトのカラーを採用しており、ホワイト系で統一したリビングなどにも置きやすい。
iPhoneやAndroidなどスマートフォンや無線LAN対応ケータイからの印刷にも対応
エプソンが提供する無料アプリ「Epson iPrint」を利用すれば、iPad/iPhoneやAndroidスマートフォン、無線LAN対応ケータイからのワイヤレス印刷にも対応。スマートフォンやタブレット端末の無線ネットワーク内にあるColorioを自動で認識し、写真アルバムに保存した写真を手軽に印刷できる。EP-905F/905A/805A/775A、PX-435Aの5モデルは、写真や文書ファイルをメールに添付して送るだけで印刷できる「メールプリント」に対応。メールを送信可能な機器からなら、どこからでも印刷できる。そのほか、スマートフォンやPCからクラウド経由で印刷できる「Googleクラウドプリント」にも対応する。
EP-905F/905A/805Aは外付けHDDを共有できる「外部記憶機器共有」にも対応
上位モデルのEP-905F/905A/805Aの3モデルは、外付けHDDを本体に接続してネットワーク共有できる「外部記憶機器共有」にも対応。家族の写真やスキャンしたデータをHDDやUSBメモリーに保存することで、ネットワーク内のPCから写真などのデータを閲覧・印刷できる。外部記憶機器へのデータ保存はPCレスでColorioから直接できるので便利だ。次のページでは、ガイドがおすすめの機種を紹介しよう。