文章:飯野 耀子(All About「食育」旧ガイド)
毎年6月は食育月間。そこで、今月第2弾の記事は、今年誕生したオバマ政権が取り組むファーストレディ、ミシェル夫人が取り組む食育についてご紹介します。
ホワイトハウスから「菜育のススメ」
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| 新ファーストレディはアメリカの食文化を「CHANGE!」 |
2009年GW、とても興味深い映像が世界中をかけめぐりました。今や21世紀のジャクリーンとも呼ばれる第44代アメリカ合衆国ファーストレディのミシェル・オバマ夫人が畑にいる姿。1月の就任式からファッションアイコンしての地位を不動のものにしているミシェル夫人ですが、彼女の改革は食の分野でもその魅力が発揮されています。それがこの映像配信の元となった「Healthy Eating and Gardening Campaign」。直訳すると「ヘルシーな食事とガーデニングキャンペーン」。「菜育のススメ」といった感じでしょうか?
エレノア・ルーズベルト(アメリカで最も尊敬されるファーストレディの一人)がホワイトハウス内に作ったお庭を、ミシェル夫人は見事に現代風に「CHANGE!」。このお庭(畑?)には、ケール、ほうれん草、ブロッコリー、スナップエンドウ、ルバーブ、レタス、にんじん、コラード(葉もの野菜でケールの一種。日本では青汁などに使われています)、フダンソウ(別名スイスチャード、ほうれん草に似た葉もの野菜)、玉ねぎ、にんにく、タイム、オレガノ、セージ、ローズマリー、ヒソップ(しそ科のハーブ)、ヒメウイキョウ、コリアンダー、パセリ……と、実に多くの種類の食材が栽培されています。
ここで取れた野菜はオバマファミリーの食卓だけでなく、フォーマルなディナーの席でも登場しているそう。まずはファーストファミリーから健康的な食生活をという、実を伴った姿にはとても親近感が沸きますね。健康的なアメリカの食卓が解りやすい形で伝わってくるので、アメリカ人だけでなく、さまざまな国の人が取り入れやすい文化紹介になっています。
セサミストリートともコラボ!
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| 良き妻、良き母、そしてファーストレディとしての役をこなすミシェル・オバマ夫人 |
ところで、ミシェル夫人はなぜこんな改革に着手したのでしょうか? 一つ目には、ファーストドーターズであるマリアとサーシャの食生活を健全なものにしたいという、母親としての思いがあるようです。実際に彼女たちは普通の女の子たちと同様に、食べ終わった食器をキッチンに運ぶ、洗うなどちゃんとお手伝いをしているそう。また、ミシェル夫人の思いは自分の子どもだけでなく、アメリカ国民に対しても向けられ、果物や野菜をふんだんに取り入れ、栄養バランスに優れた食生活を送ることを提唱しています。
セサミストリートに出演し、エルモと一緒に「親として子どものお手本になるように振舞って!」というメッセージと共に食事と運動の大切さを訴えるというような、若いファーストレディならではの活動も。またホワイトハウスの畑の近くの小学校の生徒たちを招いて、一緒に種まきなどをするといった活動もしています。
日本では、首相夫人がこういった活動をするといったことはなかなかありません。皇室の方たちが皇居の中で稲の栽培をされたり、食べ物ではありませんが蚕を育てられたりといったことをされているのと似ているのかもしれませんね。今後、ミシェル夫人同様に日本の首相夫人も何か実践的な食育活動をしてくれたらいいですね。