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成長段階にあった食生活の大切さ(2ページ目)

人間には年代によって分類できるライフサイクルというものがあります。皆さんは成長段階でそれぞれ必要な食生活をご存知ですか?そこで今回は、ライスサイクルに必要とされる食生活をご紹介していきます。

執筆者:飯野 耀子

児童期後半から成長期に合った食べ物とは?

目が届かないところで、子どもが何を食べているか知っていますか?
目が届かないところで、子どもが何を食べているか知っていますか?
親の目が届きにくい児童期後半から成長期。特にこの成長段階では食生活の基礎ができあがる時期なので、食生活をどう指導していくかが大切になってきます。

児童期後半から成長期は、親の目の届かない所で自分達の判断で外食や買い食いといった経験をするように。もちろんこういった経験も、子どもが大人になる段階で大切な経験なのですが、添加物の多いものなどを食べるといった可能性があります。他には、好きなものばっかり食べるといった偏りもでてくるわけです。

そこでオススメしたい二つの食育があります。まず一つは、外食で摂取してしまった望ましくないもの、例えば有害物質・添加物・保存料などを、体外に排出するための献立を考えてあげることです。具体的な食材としてはいわゆる「ネバネバ」もの。
  • 納豆
  • めかぶ
  • とろろこんぶ
  • モロヘイヤ
  • 山芋
以上に代表されるようなネバネバ(=ムチン)成分を含んだ食材には、腸内で有害物質を絡みとって体外に排出する効果があります。ぜひ、いずれかの食事でお子さんに食べさせるといいですね。他には、食後やお弁当に果物を入れることもオススメ。果物には水溶性食物繊維といって、体内の水分に溶ける食物繊維が多く含まれていて、こちらもムチン同様に腸内で有害物質に絡みつき、体外に排出する効果を持っています。

食習慣の伝承も忘れずに

料理で成長段階における体つくりの手助けをすることはできますが、他にもできることはたくさんあります。例えば、食習慣における伝承。これは難しいことではなく、例えば
  • どんな時にどんな物を食べるのがいいのか?
  • どんな食べ物が新鮮で、どんな食べ物が新鮮でないのか?
  • 自分の判断で買い物をする時に、どのように買い物をしたらよいのか?
など、小さい頃からお手伝いをしたり、一緒に買い物に行く環境を整えてみましょう。少し大きくなったら、夕食の献立を知らせて、子どもに買い物をまかせてみる。そして、調理ができるようになったら、時々は子どもだけでご飯をつくる機会をつくってみる。そういった経験をつむことで食に対する判断力が培われていきます。ぜひ親から子へのいう食の伝承の部分を大事にしてみてください。これも立派な食育です。

できることからコツコツと。ぜひお子さんと一緒に試してください。
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※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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