文章:飯野 耀子(All About「食育」旧ガイド)
食育って何?
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| 毎日の食事、気にしていますか?食育は生活のすべての基本です。 |
昨今、よく「食育」という言葉を聞きますが、では「食育」とはいったい何なのでしょうか?
「食育」とは食材や食品、調理といった「食べる事」に始まり、マナーや伝統といった「文化」、更には自給率や国際的な食糧問題などの時事問題に至る「食」に関する多岐に渡った分野についての「教育」を指しています。
今、なぜ食育なのか?
2005年6月に上記の食育に関する法律、「食育基本法」が制定されました。なぜ食教育を法律にまでしなければならないのでしょうか?また、その背景というのは何なのでしょうか?
農林水産省によると、「食生活指針の推進について(2000年3月閣議決定)」に基づいた食生活改善の普及・啓発活動をする中で以下のような現状があったという事が報告されています。
フードチェーンの多様化・複雑化や家庭等における食の教育力の低下など環境変化の中で、国民個々の自主的な努力に委ねるだけでは健全な食生活の実現が望めない状況このような現状を踏まえ、食育に取り組む厚生労働省・文部科学省・農林水産省の3省では、食育の推進母体である「食を考える国民会議」とともにを2000年3月に策定された「食生活指針」を推進していきます。
基本のガイドラインとして、食生活に関する健康・栄養・環境・農(漁)業・文化などの情報をもって、未来をになう子どもたちを対象に生きる力を育むため、食育を国をあげて取り組まれるようになりました。従来、教育の世界では「知育・徳育・体育」が基本とされていますが、今後、「食育」の重要性は法律にもされたことからも、その重要性は増していくことになるでしょう。
3つの「コショク」
現在の食について具体的にどのようなことが問題視されているのでしょうか?
ここで、食育というキーワードがあげられる際によく取り上げられる問題に「コショク」という言葉があります。この「コショク」には3つの漢字が当てられます。
- 家族と一緒であってもそれぞれが別のものを食べる、もしくはそれぞれの部屋で食べることを指す「個食」
- 一人で食事をする、特に子どものみで食事することを指す「孤食」
- 同じものばかりを食べ続ける事を指す「固食」
以上の3つになります。
なんだか寂しさすら漂う「コショク」ですが、これらの現象の大きな要因は家族の団欒が減っている現代の家庭事情にあるとされています。例えば、それまで、食事の作り手であった女性の社会進出が目覚しく、かつ出産後も仕事を続ける女性が増えている。そして、家事にさける時間が少なくなる。冷凍食品、レトルト食品などの普及や中食(なかしょく)と呼ばれる持ち帰り惣菜店の増加などで、家庭での調理が減っている…などといわれています。
以上、これらの「いつでも、どこでも食物を簡単に取ることができる」食生活環境により、食事や食品の購入計画を立てることなくなる。そして、調理および供食の経験がないまま成長する子どもたちが増えています。その結果、食生活を営む基礎的な知識や技能が低下し、その後の成長に影響を及ぼしたり、また調理用語や伝統的な食に関する知識などを知らないといった現象が顕著に起っています。
ではこのような現状をどのように打開していけばいいのでしょうか?
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