子供のしつけ/子供のしつけ関連情報

ホントかな?それとも嘘をついてるの?

子どもが事実と違ったことを言ったりすると、可愛い空想ならまだしも、現実に起こっていることで「嘘」をつかれるのは許せないとお怒りのお母さんは多いようです。このまま嘘をつかせていて大丈夫なのでしょうか?

執筆者:鈴木 牧子

嘘つきの息子が信じられない

代空想している女の子
こうあって欲しいとえがける感性が豊かな想像力を育みます
Q:保育園5歳の息子のことですが、このごろ話のつじつまが合わない嘘を平気で言います。なんか怪しい?と思って翌日保育園の先生に聞いても、友達と喧嘩などしていなかったり、事実と違う事が多いです。嘘をつかれると、なんだか私を馬鹿にしていると思え、不愉快になり許せません。嘘がばれた時には、おもちゃを取り上げたり、おやつを禁止したりして注意しますがちっとも直りません。こんな嘘ばかりつく子どもの将来が不安です。

子どもは「嘘」の意味がわかっていない

A:お母さんは「しつけ」ているのに成果が出ていないと、ご心配やご不満があるようですね。しかしお子さんはまだ5歳という年齢ですから「嘘」の概念をいくら説明しても、大人と同じ理解をできません。大人とそれなりの会話ができてくると、つい大人と同じ「嘘についての概念」を持って会話していると錯覚してしまいます。特に幼児の頃には「自分の周りは自分を中心に回っている」という考えで生活をしているのです。そのおかげで絵本や子ども番組のキャラクターの世界に入り、登場人物と同じ世界の中で楽しく遊ぶ事ができるのです。

子どもの嘘と大人の嘘は別もの

大人の世界では「嘘」をつくことが悪いことですが、お子さんは「子どもの嘘」を使って話しているのだと受け止め、見守る対応を心がけてください。子どもはさまざまな境界が曖昧です。大人にはナゼ?どうしてそんなことするの?と思えるようなことでも、子どもにはホントもウソも曖昧で同じ空間なのです。その不確かな世界が自分にどう感じるかを試しながら体験しています。これらの子どもの嘘の世界は成長過程の通過点です。

ぬいぐるみの声が聞こえたり、妖精や怪獣が見えたり、正義や悪などまでもが同じ世界の中にあるので、なんでも体験してみたいのです。意識の目覚めを体感しながら、次第にその境界はしっかりとしたものになっていきます。段々とステップを踏み、最終的には思春期頃にその「作りごと」と「本当のこと」の境界が完成してきます。その境界をきちんと把握して形成するためにも、たくさんの現実体験が必要となってきます。

子どものつく嘘の種類

子どもがつく嘘の種類を理解していれば、心配や過保護、過干渉などを避けられますね。
■願望  ■思い込み  ■誘導尋問されやすく期待に応えたい
■反抗  ■答えるのが面倒

>>子どもはこんな種類の嘘をつく>>
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