文章:河崎 環(All About「子育て事情」旧ガイド)
2005年6月8日、サッカー日本代表が北朝鮮を2-0で下し、ドイツワールドカップのチケットを手に入れました。平均視聴率は関東地区で43.4%(ビデオリサーチ調べ)とのことなので、ご覧になった方も多いと思います。そこで、胸によぎることがひとつ…。
「我が子を日本代表選手にしたい!『サッカー選手』ではなく、『日本代表選手』に!」。わかります。その思い、とぉーってもよくわかります。
「大人になったらなりたいもの」で、サッカー選手がなりたい職業2位(男子)に位置するように(ちなみに1位は野球選手)、子どもにもその思いは順位になって伝わっています。
そこで今回は、ドイツワールドカップ アジア最終予選に出場していた選手のキャリアから、日本代表選手になる方法(なる確率が高い方法)を探っていきましょう。
2005年6月8日対北朝鮮戦に見る日本代表選手のキャリア
| 名前 | 年齢 | キャリア | サッカーを始めた時期 |
| FW | 鈴木隆行 | 29 | 日立工→鹿島→(中略)→鹿島 | 小学3年生 |
| FW | 柳沢敦 | 28 | 富山一高→鹿島→メッシーナ(イタリア) | 小学1年生 |
| FW | 大黒将志 | 25 | G大阪ユース→G大阪→札幌→G大阪 | 小学1年生 |
| MF | 小笠原満男 | 26 | 大船渡高→鹿島 | 小学3年生 |
| MF | 遠藤保仁 | 25 | 鹿児島実業高→横浜F→京都→G大阪 | 小学3年生 |
| MF | 中田浩二 | 25 | 帝京高→鹿島→マルセイユ(フランス) | 小学2年生 |
| MF | 加地亮 | 25 | 滝川二高→C大阪→大分→FC東京 | 小学1年生 |
| MF | 福西崇史 | 28 | 新居浜工高→磐田 | 小学4年生 |
| MF | 稲本潤一 | 25 | G大阪ユース→G大阪→(中略)→ウエスト・ブロムウィッチ(イングランド) | 小学6年生 |
| DF | 中澤佑二 | 27 | 三郷技工高→アメリカ(ブラジル)→東京V→横浜Fマリノス | 小学6年生 |
| DF | 宮本恒靖 | 28 | G大阪ユース→G大阪 | 小学4年生 |
| DF | 田中誠 | 29 | 清水市商高→磐田 | 小学1年生 |
| GK | 川口能活 | 29 | 清水市商高→横浜→(中略)→磐田 | 小学3年生 |
上記の表(ピッチに実際出た選手のみ)から分析するに、日本代表選手になる方法の理想的なキャリアは2つ。
- 強豪有名高校→Jリーグ
- Jリーグユースチーム(Jチームの下部組織)→Jリーグ
つまり、親としては居住地域の強豪高校、もしくは居住地域にあるJリーグのユースチームに我が子を送り込むことが日本代表選手への近道と言えます。そもそも、Jリーグに所属している選手でないと代表選手には選ばれない結果がある現在、代表選手となる以前にJリーグのチームに入団することが、代表選手になるための「パスポート」と言えましょう。もちろん、その前に、強豪有名高校やJユースにはセレクションと呼ばれる入団テストがあったりするので、入団する力を持っていることが前提条件。ちなみに、中澤佑二のように、「強豪高校」とは言い難い高校に入学したものの、その後ブラジルに武者修行をしてその才能を開花させ、Jリーグのチームに入団したというケースもあるので、真っ直ぐな道ばかりが道ではないのかも?
一方、No.1人気スポーツである野球の場合、プロになるには「強豪有名高校→プロ」「強豪有名高校→強豪有名大学→プロ」「強豪有名高校→強豪有名大学→強豪実業団→プロ」といったキャリアが主。野球とサッカー、プロになるキャリアとして違う点は、サッカーが「強豪有名高校」と「Jリーグの下部組織」からトップに上がっていくのに対し、野球は「強豪有名高校」「強豪有名大学」が重きを占める点です。
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| Jリーグの構造は明確な育成システムのもと、作成されている |
どちらがいいとは一概に言い難いですが、Jリーグは構造(日本サッカー強化の構造)として、若者を養成するための下部組織「ユース」「ジュニアユース」で、幼少期から一貫したチーム戦術理論が展開されます。目的が一貫教育による自チームの戦力養成にあるのですから、その構造は明快と言えるでしょう。日本代表チームで言えば、「U-17」(17歳以下日本代表選手)「U-20」(20歳以下日本代表選手)といった各年代の代表選手が日本代表の下部組織。Jリーグのチームに入ることと同様、この「U-20」などの各年代の代表選手に入ることもまた、ワールドカップのピッチに立つために通過したいキャリアなのです。
小学生のときに基礎力を養わないと代表入りは難しい!?
代表選手のなり方は大きく2つあると解説しましたが、その前に、
一体時期としていつ始めればいいのかが気になるところ。これは上記の表「サッカーを始めた時期」(何をもってサッカーを始めたというのは微妙なのですが、この記事においては「地元小学チーム入団」「ジュニアユースチーム入団」など、本格的にサッカーを始めた時期と定義します。また表は2005年6月8日現在)を見ていただければ一目瞭然。
早晩小学生の段階でサッカーを本格的に始めないと、代表選手になることは難しいと言えるでしょう(「Jリーグのプロのサッカー選手として」という話であれば別かもしれませんが)。なかなか挽回が難しいといえるスポーツだということがわかりますが、それだけ選手の層が厚いということなのでしょう。
>>では、実際に親としてできる身近なことは?>>