子供の健康関連情報

更新日:2006年05月08日

煙草は子供の健康にとって、本当に有害?

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煙草の害は吸っている本人だけではありません。間接喫煙の害は子供にも及ぶのです。特に喘息に及ぼす影響について考えます。

文章:長尾 大志(All About「子供の健康」旧ガイド)

夫が喫煙、子供への影響は?

Q:うちの子供は喘息で薬を飲んでいます。以前から夫が横で煙草を吸うと咳込むことが多いようで気になります。夫は、「換気をすれば問題ない」と言いますが、実際はどうなのでしょうか?教えて下さい。

A:煙草による健康への害については既にあらゆるメディアを通じて繰り返し述べられています。この記事をお読みの、健康への関心が深い方は、既に禁煙されていることでしょう。

煙草と喘息との関係

煙草と喘息との関係は、言うまでもなく「有害」
煙草と喘息との関係は、言うまでもなく「有害」
煙草と喘息との関係は、言うまでもなく「有害」です。子供を喘息にしないための3ポイント(妊娠中編)でも書きましたが、お母さんの妊娠中の喫煙は子供の喘息の発症率を高くするだけでなく、流産を始め様々な問題を引き起こすとされています。

出産後もお母さん・お父さんが吸っている場合、いわゆる間接喫煙に関して、喘息に悪影響があるというデータがあります。喘息ばかりでなく、アトピーや鼻炎といった他のアレルギーにも悪影響を与えるとされています。

煙草の具体的な影響

煙草はアレルゲンにはなりません。つまり喘息の「原因」ではありません。しかし確実に喘息を「悪化させる」要素です。煙の成分が気管支を刺激して発作を誘発します。煙草の煙の中のどの成分が問題なのか、これもまだまだわかっていません。ですから、「1mgだから大丈夫」という言い訳は、通用しません。

成人では、喘息のある人が喫煙すると、発作になりやすくなり、ステロイドの効きが悪くなります。最近のデータでは、同じような効果を得るために、喫煙していない人の数倍もの吸入ステロイドが必要である、とも言われています。

ということを子供で当てはめて考えると、おそらく薬の効き方が悪くなるのではないか、と考えられます。発作が起こりやすくなり、薬が効きにくくなる。子供にとっては有害以外の何物でもありません。

愛煙家の論理

喫煙を続けている方は、いろいろな理屈を付けて禁煙を避けようとします。そういう方にこちらの理屈を言ってもなかなか相手にしてもらえません。医師である私が言ってもそうなのですから、もっと近い立場の奥様や家の方が言われてもなかなか聞き入れてもらえないと聞きます。

もっと国やマスコミによる啓蒙活動を期待したいところです。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の診察室での会話をもとに構成したものです。診断・相談が必要な方、お子様が病気にかかった場合は医院、病院で実際に受診してください。


<参考リンク先>
どこまで赤ちゃんに影響する? パパの煙草-詳細データ編(記事)
パパも注目!煙草と赤ちゃん(記事)
禁煙できない…もしかしてニコチン依存症?(記事)
店でも施設でもいよいよ気軽に吸えなくなった! 喫煙者はピンチ!健康増進法施行(記事)
子供を喘息にしないための3ポイント(妊娠中編)

(執筆者:長尾 大志)

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