乳児育児/乳児育児関連情報

友だちとおもちゃの取り合い・自我への対応

仲よく遊んでいるかと思うと、おもちゃの取り合いを始める子どもたち。そのときママはどう関わったらいいのでしょうか。

執筆者:松原 美里

読者の方からこんなお悩みの相談を受けました。子どもがお友だちとおもちゃの取り合いを始めた場合、どう対処したらよいでしょうか。一緒に考えてみましょう。

おもちゃを取り上げる我が子。どうしたらいい?

お友達と仲良く遊んでほしいのに
まずは気持ちを受け止めてあげて!
Q.
うちの子は1歳3ヵ月になりますが、お友だちと一緒にお遊ぼうと思っておもちゃを広げるものの、すぐにおもちゃの取り合いになり、お友だちのものを奪ってしまいます。他にもおもちゃはあるのに、どうして? 本当はお友だちと仲良く遊んでほしいのに……。

A.
ママとしては「お友だちと仲良くしてほしい」という願いもあると思いますが、0~2歳までの子どもは、まずは自己欲求を満たす段階です。大切なのは「お友だちのおもちゃで遊びたい」という気持ちを受け止めてあげながら、ママがお手本になって、お友だちとの折り合いをつけていってあげることです。今回は3つのパターンについてご紹介します。

人のものは良く見える

大人もそうなのですが、やはり子どもも人の使っているおもちゃは素敵に見えるものです。そこで、つい手が伸びてしまう……。ですが、その前に一声かけてあげましょう。

「使いたいの? お友だちのおもちゃ、おもしろそうだもんねぇ」
「でもね。お友達は今、そのおもちゃで遊ぼうとしているんだよ。いきなり取ってしまうとビックリして悲しくなるよ。「貸して」って聞いてみようか」

などと声をかけてあげましょう。言葉は話せなくても、頭の中にその言葉は残っていきます。もしももうちょっと待つようなシチュエーションになったとしたら、「他のおもちゃで遊びながら待とうね」などと声をかけて気持ちを紛らわせてあげるのも一つの手です。待つことが出来たら、それを褒めてあげることで子どもに忍耐力が育っていきます。

「貸して」ということを知らない

大人は「貸して」と聞くのがあたりまえですが、子どもの中には「貸して」という概念がまだできていません。

「使いたいときは『貸して』って言って、いいって言われたら貸してもらえるんだよ。 お友達に聞いてみようね」などと、と優しい笑顔で教えてあげるところからスタートしましょう。このときにビックリして泣いてしまうことがあるかもしれませんが、その気持ちも受け止めて「ビックリちゃったんだね。でも大丈夫。貸してって言ってみようね」などと伝えてあげるといいでしょう。

>>「貸して」と言っても譲り合えない場合はどうしたらいい?>>
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