文章:浅川 美映(All About「育児の基礎知識」旧ガイド)
障害について知ってもらいたい!という思い
障害を持つ子の親となり、早9年。最初の頃は、どうしてよいか?の戸惑いから、何も出来ず、今考えると「半ひきこもり」になったこともある私。何か聞かれたらどうしよう!とか、子どもが騒いで、注目を浴びてしまうことに抵抗があったんですね。しかし、一番大切で必要なこと・・・それは「周囲に、たくさんの知ってくれる人(理解者)を増やす!」ということを学びました。
どうやっても、私は息子より長生きすることは出来ません。私がいなくなったあと、息子を支えてくれるのは・・・誰なのでしょう?そうです。同年代の子たちです。そして、今を支えてくれるのは、今いる周囲の人(地域の人)なのです。
障害を知ってもらう・理解してもらうということは容易ではありません。でも、だからといって、避けて通ってはいけないんですね。我が子のサポーターを増やしていかなくては!です。
連れ去りやキャッチセールスから守る
昨今、連れ去り事件や悪質なキャッチセールスが多発しています。障害児者も例外ではありません。障害を持つ子の中にも、ある程度の会話が出来る子もいます。しかし、全てが理解できているわけではありません。わかっていそうで、わかっていないことも多数あるため、うまい言葉に誘われて、文字を書ける子は、契約書などにサインをしてしまうことも。
連れ去りも、抵抗することを知らない!知らない人の車に乗らない!を、理解出来ていない子は、連れ去られてしまうこともあるのです。息子は、学校のセーフティ教室で、犯人役の人に自分から手をつないで、一緒に部屋を出て行こうとしていました(笑)。練習だから、笑っていられますが・・・。現実を考えると、ゾッとします。
障害の重い子は、保護者やヘルパーさんなどとのお出かけがメインになり、ある意味安心なのです。しかし、軽度のお子さんは、一人で電車を使うようになり、一人で出かけることもあります。でも、これは、立派な成長であり、決して妨げてはいけないのです。
変質者や不審者に思われることも
 |
| 地域の人に配布された「安全ネット」を作る会のパンフレット |
障害を持つ子の特性として、人をジッと見てしまう場合もあります。また、好みのキーホルダーなどを見つけ、突然つかんでしまうこともあります。当然、相手はビックリして、通報したりします。そして、返事が上手な子は、なんでも「ハイ!」と答えて、そのまま不審者として警察に・・・ということも、現実としてあるのです。
お店などでも、ピョンピョンはねたり商品を持ってお店を出ようとしてしまうこともあります。悪意があっての行動ではないのです。
みんなに知ってもらいたい!
親がいれば親がしっかりと対応していきますが、自立をさせていくうえで練習も行っていかなくてはなりません。その中で、問題とされる行動をとってしまったとき、もし、障害を持つ子のことを知っていてくれたら、警察に通報とはならないでしょう。「○○よね?」と、その子がすべき行動を、知らせてもらえるかもしれません。
そんな思いを持った、養護学校のPTAと学校、そして地域のNPOの事業所が合同で、「安全ネットを作る会」を立ち上げました。私も、その立ち上げの段階からメンバーとして参加させてもらっています。
何が出来る?何をしていったらよいのだろう?と、講師を招いて講演会などを行ったりしていく中で、まずは地域にパンフレットを作り配ろう!ということになりました。そして、昨年、パンフレットは作成されました。
パンフレットを作り、配布している地域は全国でも数箇所あります。しかし、私たちの作成したパンフレットは、全国初!という噂が。どんな内容なのかは、次回お話いたします。
【参考】
・
東京都立あきる野学園養護学校■最後まで読んでくださってありがとうございました!