デジタルカメラの基礎知識
更新日:2010年01月30日
まるで『より高画素に』を合言葉であるかのようにして進化してきたデジタルカメラ。その心臓部であるCCDとはいったいなにか、そして3CCDなどの高画素化が意味することとは?
同サイズの高画素化は?
もうひとつ、同サイズのままでの高画素化も問題とされることが多いようだ。しかし、イメージセンサを同サイズに保つということも、また低価格化に寄与しているとしたらどうだろうか。
イメージセンサが同サイズであれば、ほとんどの場合は光学系(レンズなど)や回路などを同等品で固めることが可能だ。現行品のデジタルカメラでも800万画素と1000万画素と画素数だけが異なり、他の性能はほぼ同等というものが多く存在する。
また、光学系が変わらないということは、ボディサイズも変わらずに済むということに他ならない。つまり、新機種を出すたびにボディの金型を作らなくてもいいということだ。
このボディ用の金型はひとつ作るだけでも意外なまでの金額がかかるもので、できれば変更したくないというのがメーカーの本音だろう。また、ボディ形状が同系統のものであれば、ユーザーに「ああ、これはあの○○の後継機だな」という印象を与えられるということもメリットとして小さくない。
こういったマイナーチェンジを行いつつ、画像エンジンの中身を進化させたり、イメージセンサの特性に対するチューニングなどで画質を向上させることができるのだ。そのため、絶対的には画質が落ちているはずの高画素化であっても、一般的なユーザーが気になるほどの画質低下が起きることはあまりない。
「あまりない」だけであって、ごくまれに「う、これは……」と絶句してしまうような失敗作も出てしまうことがあるのだが……。まあ、それはごくまれな例外だ。
ともあれ、同サイズのイメージセンサを用いることによって、開発にかかる経費を減らすことができるわけだ。
入手しづらいデジカメよりも、簡単に買えるデジカメを!
同一サイズのイメージセンサの高画素化、あるいは同一画素数のイメージセンサの小型化がどのようなメリットとデメリットを持つかをざっと書き上げてきた。筆者は多くの場合においてメリットがデメリットを上回ると考える。なによりも価格低下というメリットは大きい。
かつてデジタルカメラは安くても7~8万円はするものだった。96年ごろには35万画素のデジタルカメラがその程度の価格で売られていたのだ。それがいまや1000万画素のデジタルカメラが携帯電話の付属品として使える時代となったのだ。より多くのユーザーにデジタルカメラが利用されるというメリットはなによりも大きいといえるだろう。
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