文章:久米 信行(All About「Tシャツ」旧ガイド)
富士山・エベレスト同時清掃登山でゴミを回収
 |
| 日本は経済は一流だが文化やマナーは三流?! |
おそらく、
野口 健さんは、今、日本で最も注目されるアルピニストでしょう。これまで、アルピニストと言えば、未踏の高峰をより困難な環境で登ることが目標であり、評価基準でした。
しかし、野口さんが尊敬されるのは、「七大陸最高峰世界最年少登頂記録」という輝かしい登山歴だけではないのです。登山家たちの夢の陰で見落とされてきたゴミ問題に取組み、自ら体を動かしながら、賛同者の輪を広げているところが多くの人から尊敬を集めているのです。
「お前たちは、エベレストをMt.Fujiにするのか」という言葉に一念発起して、野口さんが富士山・エベレスト清掃登山を始めたのが2000年。当初は年間100人にも満たなかった富士山清掃も、今では年間6000人を超え、約60トンのゴミを回収するまでになったそうです。
まさに「できることから始めよう」という信条を、自ら実践されているのです。
12/26まで竹中工務店GALLERY A4で入場無料の企画展
 |
| 美しいオブジェはよく見ればゴミ |
野口さんの活動に注目して、今回の素晴らしい展覧会を企画されたのは、竹中工務店東京本店1Fに併設された
GALLERY A4(ギャラリー エー クワッド) アートディレクターの岡部 三千代さんでした。
会場全体にところ狭しと置かれているのは、野口 健さんが、エベレストのベースキャンプで拾ってきた実物のゴミなのです。潰れた空き缶、さびた酸素ボンベ、破れたテント....。実は、華やかな登山家たちの活動の裏で、多くのゴミが放置され、美しい自然が汚されていくことを思い知るのです。
また、野口さんの活動とゴミの山にインスパイアされたアーティスト田中 朝子さん、東京芸術大学の学生グループ「むつみち」のみなさんの作品も注目です。
まさに、ギャラリー全体が、私たちにメッセージを投げかけているのです。
>>>
野口 健からのメッセージ展Tシャツ