文章:久米 信行(All About「Tシャツ」旧ガイド)
東京の展覧会情報を発信する無料バイリンガルガイド
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| 私も愛用するお役立ちサイト |
東京アートビート(TOKYO ART BEAT)ことTABは、NPO法人GADAGOによって運営されているバイリンガルで無料のWEBコミュニティーです。東京のアート・デザインに関する展覧会などのイベント情報、レビュー、求人情報などを提供しています。
ここで毎年販売されるTシャツは、知る人ぞ知る特別な逸品です。国際的に活躍するアーティスト5組が、東京をモチーフにして、シアンとマゼンダの2色で表現するのです。今年は、鴻池 朋子、アレクサンダー・ゲルマン、大久保 亞夜子、大日本タイポ組合、シャンテル・マーティンの5組が競作しています。
すでに完売となった2006年モデルについても
オールアバウトで紹介させていただきました。その中の1枚...高橋信雅さんの手によるTシャツは私の大切なコレクション、宝物なのです。
このTシャツが特別な理由は、アーティストとデザインの質の高さだけではありません。TABの5つの活動理念「無料であること、バイリンガルであること、独立した非営利団体であり、中立であること、国内外に東京のイベント情報を発信することで、アート・デザインを通じた文化交流を促進すること、誰もがアート・デザインの魅力を発見/再発見できるきっかけであること」に加え、「デザインをTABに無償で提供して、収益をTABの活動資金の一部にする」という趣旨に賛同した国際的なアーティストの志と心意気がこめられているのです。
Tokyo Wolfing Project by 鴻池 朋子
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| オオカミは救いの神か裁きの神か? |
東京都現代美術館や森美術館で物語シリーズを発表し話題となったアーティスト
鴻池 朋子さんは、東京をモチーフに何をイメージしたのでしょうか?
それは、Tokyo Wolfing Project。東京をオオカミ化する計画でした。
「東京にオオカミを放ち「東京はものすごい未来に森になってしまう!」というSFを想定したデザイン。」
ぜひ、拡大画像を見てください。できれば紺地に白い線で描かれた「かわいい悪夢」のような光景を。
遠吠えをしているオオカミは鳴いているのか、笑っているのか。目の上の傷は、何と戦った証でしょうか?
このオオカミは東京に緑をもたらす守護神にも見えます。しかし聞く耳をもたぬニンゲンたちを嘆いてか笑ってか、自らが緑の森そのものとなって、高層ビルを東京を飲み込んでいきます。雄叫びと共に吐き出す息は、東京をすっぽり包み込んだ怪しげなスモッグを吹き飛ばし、生命の息吹を再びもたらします。
そして、オオカミは、南方熊楠が見つめた粘菌のように、動物の役割を終え、静かに植物へ、そして鉱物へと戻っていくのです。
Dollar vs. Yen by 大久保 亞夜子
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| ドルの歯車に自らからめとられ |
シュールな漫画が東京芸術大学美術館に初めて収蔵されることになった、画家にして詩人の
大久保亞夜子さんの東京....悲しき宴の図。
「外資に肖り円熟し東京。『色違い?もうないよ、東京のバイヤーが根こそぎ買ってったから』と、外国の店で苦笑された衝撃、忘れられず、惚れた腫れたで$に貢いだ、哀しき¥の濡れ場が描きたくなった。」
あえて拡大した女性を紹介しましたが、全体像を見ればさらに複雑です。浮かび上がるは、からみからまる全裸の女性たち。
しかし、かたわらの歯車2個を見落とす無かれ。大きな歯車にはドルが、小さな歯車には円が。この歯車が、お金を回し、人の心を惑わす原動力。回りたくても回りたくなくても、好きなように回される歯車。
しかし、その仕組みは見えづらい。多くの人には。ここでからまる人たちには。
回されるのはもはや苦痛ではなく快感なのです。
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次の3作品はシアンとマゼンダの2色で楽しみたい!!