Tシャツ全面に描かれた幻想風景の謎
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| その女性は「いのち」に溶けて一つになる |
私も10枚のTシャツを目の当たりにして驚きました。これまでの「桜シリーズ」など、心和む情緒的な作品を想像していたからです。
これは...絵でありながら書にも近いと感じました。内側からほとばしる何かに、衝き動かされて筆を運んでいることが伝わってきたのです。
一見すると、あまりに生々しく、時にはおどろおろどろしくさえ感じる人もいらっしゃるかもしれません。たしかに、その曲線の集積は有機的で、絵全体が植物か原生動物のようにも見えます。
そして、大きく描かれた図案は、まるでTシャツの上をうごめいているようにさえ映るのです。これは、作者自らが握る絵筆から、目に見えない念がTシャツに転移している証左でしょう。
これらの作品を見て、私の耳の奥には、かつて心奪われた叙情的で幻想的なプログレッシッブロックの名曲の数々が響くのでした。例えば、ロジャー・ディーンの美しいジャケットに彩られたyesの曲、例えばポール・ギャリコの童話にインスパイアされたCamelの曲。
シュールでサイケデリックな中にも、10枚の作品には、それらの音楽世界に通じる優しいポエジーが感じられるのです。
少女は両手を広げてどこに飛んでいくか
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| 顔はさやかに見えねども...心に満面の笑みが浮かぶ |
中でも、この作品「goodモーニング わーるど」は特別な一枚でしょう。これまで印象的にデザインの中心に置かれた女性の顔が見えないのです。
作品にはこんな言葉が添えられています。
言葉。
水
水
みず
彼女は、どこか遠くへ飛び去って、否、着ている人の心の中へ飛び込んでいこうとしているのでしょうか。
残念ながら、その顔の表情を知ることはできません。しかし、おそらくは満面の笑みを浮かべ、目を輝かせているのでしょう。あるいは幸福な光に満たされ、目を細めているかもしれません。
背中に描かれたHappy?の一文字で救われる
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| あなたの後ろに立った人を微笑ませる |
この展覧会では、10枚の作品を、一番幸せな気分で見る方法があることに気づきました。正面から、時に不可思議な絵を一つ一つ眺めていった後で、後ろからさーっと歩くのです。
すると、Tシャツ1枚1枚の背中に、Happy?や Happy...と描かれていることに気づくでしょう。
この文字を見て、私も救われました。
そう、ONO YOKOさんの作品展で、天井に掲げられた白いキャンバスをハシゴを上って吊るされた双眼鏡で眺めたジョン・レノンが救われたように。そこに小さく描かれたYESの3文字で視界が開けたように。
Tシャツを見る人にも着る人にも、時に衝撃を与え、時に心を癒すbaster great作品の数々。
これらが販売されるかどうかは、作者も決めかねているようです。もし販売される日が来たら、私もぜひ1枚を個人コレクションに加えたいと熱望しているのです。
baster greatさん初めての個展「人生 A to Z」は好評のため、会期を延長して、10月6日まで開催されています。そこで1点ものの商品に一期一会の出会いをされる方も多いでしょう。その興奮さめやらぬうちに、直接、アーティストに連絡を取られてはいかがでしょう?
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baster great http://baster-great.com/