文章:久米 信行(All About「Tシャツ」旧ガイド)
ミーイシイ書き下ろしのカンムリウミスズメ@三宅島ビーチ
 |
| 三宅島ビーチでくつろぐのはジャックモイヤーさんゆかりの鳥 |
2000年に三宅島雄山が大規模な噴火をした後、島民の方々は全島避難命令を受けました。なんと5年も郷里に戻れないという非常事態が起きたのです。そして、ようやく昨年、三宅島に戻れるようになったのでした。
5年もの空白の後で、三宅島を再興することが、いかに大変であるかは想像に難くありません。そんな中、三宅島復興Tシャツを企画した人たちがいました。
その特別なTシャツのデザインは、ビーチシーンを楽しく描くイラストレーターの
ミーイシイ先生。題材は、三宅島の自然と人を愛しながら、2004年の全島避難中に他界されたジャックTモイヤー先生ゆかりの鳥、「カンムリウミスズメ」です。ビーチでくつろぐ愛らしい鳥は、新しい一歩を歩みはじめた三宅島に、私たちを誘っているようにも見えるのです。
このミーイシイさん書き下ろしデザインTシャツの売り上げの1%が、三宅島復興のために使われます。
港の見える丘で創業77年の沖倉商店が企画制作
 |
| 単なるおみやげTシャツにはしたくない心意気 |
この三宅島復興Tシャツを企画制作をしたのは、三宅島阿古、港の見える丘で創業77年を誇る老舗「沖倉商店」の店主 沖山仙明さんです。
沖山さんが生まれた1940年にも、就職した1962年にも噴火があり、1983年の噴火の時には阿古地区が埋没して、お店も失ってしまったそうです。そして、今回の5年にわたる避難生活....。その間、大動脈解離の手術で奇跡的に一命を取り留めたのです。
4回の噴火に見舞われながら、波乱万丈の生涯をものともせず老舗ののれんを守り続ける沖山さんは、帰島1年を機に特別なTシャツ制作を思い立ちました。それは、モイヤー先生にダイビングを習い、ミーイシイ先生のイラストを20年来愛し続けた沖山さんだからこそ作りえるTシャツでした。
岩海苔を使ったナチュラルダイのTシャツが素材
 |
| 枯色.深黄色.黄唐茶はいずれも自然で深い色合い |
この三宅島復興Tシャツには、もう一つ特別なこだわりがあります。それはTシャツの染色です。
これまでも、沖山商店では、三宅島原産の明日葉を使った染色など、ナチュラルダイの研究に余念がありませんでした。そして、このモイヤー先生とミーイシイ先生とのコラボレーションTシャツには、はじめて岩海苔を使った染色が試みられました。
こうして新しく生み出された色は、枯色.深黄色.黄唐茶の三色です。この写真は深黄色ですが、ビーチリゾート系のTシャツにありがちな原色使いとは対極をなすものです。私は悩んだあげくに黄唐茶を選びました。
プリント色も見たことのない色でこだわる
 |
| 生地色に合わせて憲法色、黒緑、コック・ドゥ・ロシュ |
この、ISLAND TIMEデザインのTシャツは、生地色のみならずプリント色にも独特のこだわりを誇っています。
吉岡憲房という剣術師が始めたというセピア色に近い憲法色。暗い森林の色をイメージさせる黒緑。そして、南アフリカやアマゾンの岩場に棲息したという渡り鳥を表すコック・ドゥ・ロシュ。
私が選んだ黄唐茶のTシャツには、コック・ドゥ・ロシュの鮮やかな赤がプリントされています。最初はちょっと合わない目立たないのではとも思いましたが、おそらく洗いこんで、ラバープリントのベタっとした感じがなくなれば、だんだん味わいを増していくことでしょう。
価格は4,200円。上記の3色で、サイズは、YOUTH-L(レディス)と、メンズのM、Lの3サイズです。
モイヤー先生、ミー石井先生を尊敬する人はもちろんのこと、三宅島に楽しい思い出がある方、今年訪ねる方にも、ぜひ手にしていただきたいTシャツです。
▼
沖倉商店ミーイシイデザインTシャツ http://homepage2.nifty.com/okikura/miishii.html