シュールな原画に言葉を失った!
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| 「盆」の一文字にインスパイアされた色とかたちの数々 |
Tシャツのデザイン原画をオーケストラのマネージャーから手渡された時の衝撃は忘れられません。クラシックコンサートのTシャツと言えば、サイトウキネンオーケストラのTシャツに代表されるように、上品な書体で曲名等を控えめに記す地味な「大人のTシャツ」をイメージしていたからです。
しかし、そこにあったのは、パネルにパステルで無造作に描かれた、一見すると「無邪気な子どもの絵」なのでした。「おしり? 信号? 船?....」意味不明....理解不能....戸惑う中で、考えることを諦めると、ぼんやり「盆」という一字が浮かんできました。
そして細部をよく見れば、それらはコンサートの主題である「盆休み」から、そして「盆」の一字から連想を広げたイメージの断片なのでした。
流れる川と、そこを漂う船は、おそらく「あの世」と「この世」を行き来する私たちの魂の象徴でしょう。その川が五線譜に見えてきたマエストロは、休みの記号をいくつも書き加えて、さらに十分に長くのばすフェルマータまでつけ加えています。休符しかない楽譜....はじめて見る沈黙の楽譜です。鎮魂と黙想のための無言の無音のレクイエム。
船の客室が転じた信号は赤く光って見えるでしょう。「STOP MAKING SENSE」 ここでしばし音楽に浸って考えるのも走るのもやめよう。見えないものの姿を見て、聞こえないものの声を聞こう...ということでしょうか。
そして多くの人には「お尻」に見えたピンク色の物体.....この謎は私にも解けません。
色を無くして魂を放つ
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| ネガにしてみたら形の意味が際立った |
この100歩先行く斬新なデザインに、見れば見るほど惹かれるのですが、残念ながらTシャツにするには、いくつかの問題があって頭を抱えました。
1)フルカラーなので、白いTシャツにしかプリントできない
2)白いTシャツだとオーケストラが白1色になってつまらない
3)フルカラーだと、少ない枚数しか作らないので製版代が高い
4)デザインが斬新すぎてフツーの聴衆は買うのを躊躇する
そこで、泣く泣く、このデザインを単色化して、しかもパート別の「和の4色」にも合うように白抜きでプリントすることにしました。
モノクロのネガ画像にした上で、しかも「盆」の字が浮かび上がるように、シンプルにしていったら.....不思議です。実にかわいらしいデザインになったのです。無邪気な画風と、パステルの粗いタッチが、黒板に書かれた子どもの絵を思わせます。しかも見れば見るほど不思議さが増して、かの神秘的な教育者ルドルフ・シュタイナーの黒板絵を思い出したのです。
新日本フィルを表わすNJPが、まるでNew Japan Philosophyの略語に見えてきます。そして、道義という直筆サインも、深い意味を帯びてくるようです。無意識の中でデザインされた絵に、宇宙が、人生が潜んでいる!この船を、Tシャツの背中に漂わせようと決めました!
マエストロお気に入りのお化けは?
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| チラシに飛び交う音楽好きのお化けたち |
さて、前面のデザインはどういたしましょう?
普通なら、NJP Summer Concert 2005 とでも筆記体で美しく入れそうなものですが....マエストロには、どうしてもTシャツに乗せたいお気に入りのモチーフがありました。それは、クラシックのコンサートにあるまじき?楽しいチラシに飛び交っていたお化けたちです。中でも、この大きく口を開けた、ちょっととぼけたお化けに心を奪われていたようでした。このお化けを主人公にして、左胸にワンポイントでプリントすることにしました。
今宵の楽しき音楽に誘われて集まってきた「霊」や「魂」の中から、一緒の船に乗ってくれる「同志」を選ぶ。そして願わくば大切な左胸=心臓の上に宿ってもらって、共にゆっくり人生を歩む。そんなイメージでしょうか?
誰もコンサートTと気づかない粋
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| って何?この不思議な生き物は何? |
真っ赤な空の下ではおどろおどろしかった彼も、ネガにしてみたら、意外にお茶目です。バランスの悪いゆるゆるのプロポーションもユーモラスで、とても悪いことができそうにありません。きっと涙もろいので、コンサートを聴けば大泣きすることでしょう。
そしてNJPと今年の年号を組み合わせるのですが、幸か不幸か、指定ロゴはなかったのです。そこでこれまたクラシックのコンサートでは滅多に使われないはずの思い切り太いゴチック体を選びました。
これで、左胸のデザインを見て、背中のデザインを見て、何のTシャツか当てられる人はいなくなったはず。少なくとも、クラシックコンサート演奏用の限定Tシャツだとわかる人はいないでしょう。そう、みちよしの盆休みに居合わせた人と、この記事を読んだ人以外は分からないのです。
よく見ればお化け、よく見れば指揮者デザインの新日本フィル公認Tシャツ。
会場で期間限定通販でちょっとだけ買える
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| 販売用は赤or黒、メンズorレディスフリーの4タイプ |
今回の演奏者とスタッフのために作られたこのTシャツですが、当日、会場でちょっとだけ販売もするそうです。販売用シャツは、黒と赤の2色、男性用フリーと女性用フリーの2サイズで、売価は2,000円(税込)
また8/16まで期間限定で通信販売を行うそうです。ご希望の方は
新日本フィル事務局あてに、ご希望カラー(黒・赤)、サイズ(男性用・女性用),ご住所,電話番号,お名前を明記の上、メール(件名:盆休みTシャツ希望)でお申込みください。(Tシャツ代2,000円の他、別途配送料500円)
とはいえ、このTシャツは盆休みコンサートで手に入れたいところ。まだ、チケットも若干残っているそうですので、この世界初の盆休みコンサートと、縁日=フリーマーケットに、ぜひご家族で足をお運びください。
もちろん浴衣でもTシャツ姿でもOKだそうです。また、お化けが苦手、じっとしているのが苦手な子どもたちのために託児室もあるようです。
真夏の夜の宴を、ご先祖さまと一緒に、Tシャツ姿で楽しみましょう。
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みちよしの盆休み http://www.njp.or.jp/njp/specialprog/050816_michiyoshi.html