凄いコーヒー豆を家庭で手軽に楽しむこと
この記事では、ちょっとデザインが面白く、しかも美味しく、便利にコーヒーを淹れられるドリッパーを二つ、せっかくだから美味しいコーヒーと共に紹介しようと考えていました。そのために、ミ・カフェート社の
グラン・クリュ・カフェからテイスティングプランを取り寄せたのですが、それを飲んでしまったら、その美味しさにやられてしまいました。そのコーヒーは、それこそコーヒーの樹木にこだわり、摘み方にこだわり、精製から輸送、保存、焙煎と、その全ての工程にこだわり抜いた、そのこだわりが飲むだけで実感出来る、そんなコーヒーでした。
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グラン・クリュ・カフェ「テイスティングプラン・フルボトル」内容量200g、10,500円(税込)
他に100gのハーフボトル(5,750円)もある。 |
もちろん、今回紹介する二つのドリッパーも、この凄まじいまでに美味しいコーヒー豆の実力を、かなり手軽に引き出してくれたわけで、その性能は見事なものでした。また、扱いやすさやデザインの良さも十分以上で、グッズとしての魅力にも溢れた名品です。ガイド納富がコーヒーを飲んで得た感動は、美味しいコーヒーと、それを気軽に楽しめるドリッパーの両方があってこそです。そこで、今回はグッズを紹介するというよりも、美味いコーヒーが飲める、ということ自体を紹介したいと思うのです。家庭で、これだけのコーヒーが素人にも簡単に淹れられるのです。いや、ほんと驚きました。
美味しさは品種や産地で決まる訳ではない
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| 香りを閉じこめたままで届くので、開栓前は冷蔵庫で保管する。未開栓での賞味期限は三ヶ月。 |
グラン・クリュ・カフェの説明書に書かれていて、もっともだと素直に思えたのが、「品種や産地などのブランド名にのみ頼ってコーヒーに優劣をつけるのは間違いだと私は確信しています」という、ミ・カフェート社代表、コーヒーハンターこと川島良彰氏の言葉でした。産地全ての農園が同じコーヒーを産出することはなく、その土壌特性が活かされた樹木はごく僅かでしょう。同じ品種でも、それが農作物である以上、品種特性をきちんと受け継ぐ樹木も、またごく僅かです。さらに、コーヒーは、その農園全体から豆を摘み、まとめて一つのコーヒーとして出荷するため、樹木毎の特性は活かされません(これは、コーヒーだけではなく、日本茶や紅茶、中国茶にも言えることです)。
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| 裏面のラベルには詳細な商品情報が書かれている |
こんなことは、実はワインや大吟醸酒などの世界では、飲む側が当たり前に意識していることで、産地の中のどの畑で作られた原料か、いつ収穫されたものか、などが品質に影響するのは当たり前のことです。ただ、コーヒーやお茶の世界では、そういった事が行われることがとても珍しいということです。直接取材したわけではないので、本当の所は分かりませんが、このグラン・クリュ・カフェのコーヒーは、単に美味しいコーヒーを探して農園を訪ねたら、とても凄い農園が見つかりました、というような、そんなコーヒーではないと思うのです。もちろん、良い農園であることは間違いないでしょうが、それだけではなく、川島良彰氏を始めとするミ・カフェート社スタッフの知識やコーヒーへの愛情、それに応える農園のスタッフの心意気、そのクレージーな企画に賛同して、グラン・クリュ・カフェのコーヒーを飲んでいる人達などなど、沢山の人が集まって、これだけのコーヒーが、ガイド納富のような一般家庭の人間にまで届くのだと思うのです(多分)。
飲んでみて、最初に感じたのは、そんな、単なる「高級コーヒー」ではない、もっと「飲みたい人のために作られた」コーヒーなのだなあということでした。嫌みがなく、普通に、でもとんでもなく美味しいコーヒーでした。一口飲んで、あんまり美味しくて、つい笑ってしまうような、そして、ずっと飲み続けたくなるような、そんな美味しさでした。
シャンパンの瓶に詰められて届くコーヒー豆
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| 栓にはストッパーが付いている。実際、開栓時にはシャンパンを抜くときのような音がした |
グラン・クリュ・カフェ「テイスティングプラン」のコーヒーは、シャンパンの瓶に詰められて届きます。フルボトルにコーヒー豆が200g入っています(100g入りのハーフボトルもあります)。価格的なこともあり、それが、何となく気取ったモノのように感じる方もいるかもしれませんが、これは何も、お洒落だからとか、そんな理由ではありません。コーヒー豆の焙煎後に発生する炭酸ガスを放出させず、そのまま届けるためなのです。通常は炭酸ガスを放出させてから梱包するところを、それでは肝心の香りも抜けてしまうということから、このスタイルになったということです。
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| コロンビアのベジャビスタ農園、その一部の区画からのみ摘まれた実で作られたコーヒー。粒が揃い、色も揃っていて、見るからに美味そうだ |
そのため、キャップ部分もシャンパン同様、コルクに針金でストッパーが付けられていて、栓を抜く時はシャンパン同様、栓が飛び出したり、中の豆がいくつか飛び出すこともあるそうです。ガイド納富が開けた時は、飛びこそしませんでしたが、ポンッ、と勢い良く空気が弾ける音がしました。その瞬間に、部屋中がコーヒー専門店のようなコーヒーの香りに包まれました。確かに、普通に買ってきたコーヒー豆にはない香りだと思いました。これが、炭酸ガスと一緒に放出される香りなのでしょう。
グラン・クリュ・カフェ「テイスティングプラン」の豆は、グアテマラのサン・セバスティアン農園、パナマのカルメン農園とコトワ農園、コロンビアのベジャビスタ農園の4つの農園のもの。ガイド納富が飲んだのは、コロンビアのベジャビスタ農園のもので、その、グアバの木がシェードツリーとして植えられているエリアで摘まれたものだそうです。瓶から豆を取り出してみると、その黒くない焙煎の具合も含めて、このまま食べたくなるくらい美味しそうでした。