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文房具・小道具
更新日:2005年01月14日
日常の実用品としての筆記具から離れて、万年筆を通じて「書く」楽しみを取り戻す。ペリカンの「M200スケルトン」を中心に、ガイド納富推薦の「書く」楽しみ復権セットをご紹介。ギフトにも最適です。
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ペリカン「トラディショナルM200スケルトン」
価格10,500円(税込) |
例えば、仕事で使う筆記具としてはボールペンが書きやすく、楽で便利です。もっとフォーマルな場合は、毛筆なんて場合もありますね。これがヨーロッパなら、万年筆などのペン先があるインクをつけて使うペンになるのでしょう。
そう考えると、万年筆というのは、普段のビジネス用途で使う機会が案外少ないことに気がつきます(もちろん普段の筆記具として万年筆を使い慣れている方も沢山いらっしゃるのですが)。ただ、書く角度によって太さが変わるなど、書き方で表情がつけやすい万年筆は、毛筆ほど面倒でなく、シンプルに「書く」楽しみが得られる楽しい筆記具でもあります。
だからこそ、気取るのではなく、かといって安物でもなく、遊び心のある万年筆を一本、持っておくと、仕事にも生活にも潤いが持てるのではと思うのです。それも、出来ればインクをインク瓶から吸い上げるタイプの、利便性より、そういうちょっとした手間が楽しめるものが嬉しいと思うのです。
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インク吸入の様子も全て見える楽しさ
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そんな目で見た時、凄く魅力的なモデルがペリカン社の「M200スケルトン」。デザインは万年筆の大定番「スーベレーン」シリーズの流れを汲む洗練されたもの。ボディラインのシンプルなラインがキレイで、手に持った時の重さのバランスも見事です。
1万500円(税込)という手ごろな価格は、初心者にも手を出しやすく、しかも、スケルトンのボディは気取らずカジュアルに使えます。それでいて安っぽさが無いのは、流石、伝統のクラフトマンシップを誇るペリカン社ならではでしょう。
そして、何より、ペン軸の後ろを回転させて、インクを吸い取るシステムや、逆回しでインクを瓶に戻したり、内部を洗浄したりするギミックが、全て見えるのです。インクを入れたり、メインテナンスするのが楽しみになる万年筆なのです。ペン先が外れるので、そのまま水洗い出来るなど、メインテナンスが簡単なのもペリカン社の万年筆共通の魅力です。
色は、写真のダークグレーの他、ワインレッド、アンバー(黄色)、ダークグリーン、ダークブルーの六色。インクも1色付属します。自分で買うのも良いですが、こういう、遊び心を満たしてくれるような道具は、プレゼントされたいものです。インクをインク瓶から補充するなんて、どこか呑気な筆記具は、自分では買いにくいものなのですが、プレゼントされると、「少しのんびり行きましょう」と言われているようで凄く嬉しいものなのです。
ペン先は、細字か中字から選べるのですが、今回のような目的での購入なら、書き味を楽しめる中字がオススメ。しっとりとして、滑らかな書き心地と大きな字を書く面白さが堪能出来ます。
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cyproduct「ペンケース紐」3,675円(税込)
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よい筆記具を持つと、それを持ち歩くためのペンケースも必要になります。しかし、このペンケースというのもクセモノで、「コレ」という決定版的なものは、中々見つかりません。というか、多分、ペンケースは用途にあわせて複数使い分けるもので、一つで全てを賄うものではないのでしょう。そのあたりが、子供の頃の筆箱とは違う所なのでしょう。
今回、紹介するのは、オフの時に持ち歩いて、「書く」という行為そのものを楽しみたい、そんな時に使いたい筆記具を入れておくと良い感じではないか、というペンケースです。つまり、前述のペリカン社「M200・スケルトン」などを入れるのに最適なケースです。
このペンケースは、cyproductの斉藤義幸氏がデザイン・製作したもので、前に、ガイド記事で紹介した「Glass Case」(5,460円)の姉妹品でもあります。「Glass Case」同様、スナップボタンやファスナー、蝶番などの金属部品を一切使わず、革紐をくるくると巻き付けて留めるスタイル。この、どこかのんびりとした仕様が、「書く楽しみ」を増幅してくれる気がするのです。
また、研ぎ立ての鉛筆では長過ぎて入らないという、ちょっと短めのペン用の長さと、入って4本までという薄さのサイズバランスが抜群。ちょっとアンティークを思わせる古風なムードさえ漂います。キップスキンの手触りがまた良いです。色は、写真の黒の他、茶色があります。
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Lamy「Tipo」1,575円
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ついでなので、「M200・スケルトン」のような遊び心を中心にした万年筆と一緒に持ち歩くのに向いたボールペンを考えてみました。ボールペンは構造的には万年筆ほど遊びを入れにくいものです。まあ、フローティングペンのような「オモチャ+ボールペン」のタイプもあるのですが、それはまた別の機会に紹介させていただくとして、ここでは、デザインに遊びがあり、しかし、その性能が凄く高いのに価格は1575円(税込)と安い、Lamyの「Tipo」を選んでみました。
このペンは、ガイド納富が最高の取材用ペンだと思って、日々愛用している(この話も記事でご紹介しました。興味がある方は、こちらからどうぞ)、Lamyの傑作「Swift」(7350円)と同じ、「LM66ローラーボール」(683円)というリフィルが使われているのです。なので、書き味は「Swift」と同じ。書き始めにかすれることが無く、軽い筆圧でしっかりした文字が書ける優れ物なのです。
機能だけではなく、飛び出したクリップ部分をノックすると筆記部分が現れる特徴的なデザインや、写真のブルーの他、シルバーやレッドなどのカラーバリエーションが楽しめるポップなムードは、そのへんのボールペンには無いカッコ良さです。また、135mm、20gという軽さも魅力です。
形の奇抜さの割に、実は徹底して実用的というアンビバレンツが楽しいボールペンなのです。オーソドックスなスタイルの中に遊び心を詰め込んだ「M200・スケルトン」と好対照をなすボールペンだと思うのです。
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今回紹介した、万年筆「M200・スケルトン」とボールペン「Tipo」を、cyproductの「ペンケース紐」に入れる、このセットは、ガイド納富の自信作でもあり、ギフトセットにも最適だと思っています。金額も全部あわせて、15750円(税込)とリーズナブル。オフの外出時や旅行などに連れて行って、「書く」こと、そのものを楽しめる、そんなセットです。
手帳に、思いついた言葉をメモするにしても、万年筆で書くと、また違った感じになるものです。何というか、少なくとも殴り書きや走り書きが減るのです。ほんのちょっと、いつもより丁寧に書かないと、インクがきちんと出てくれません。インクが切れると書けなくなります。ケースも、紐をくるくる巻かないと、ペンを出せません。
でも、それが楽しいのです。そんな作業の積み重ねが、心に余裕を作ってくれるようです。例えば、プレゼントにしても、凄く効率的に書ける筆記具をもらうと「働けー」と言われてるような気がして、何だか疲れてしまう事もあります。ガイド納富としては、ビジネスツールではない筆記具、というのは、「休もう」と言われたような気がする良いプレゼントだなと思うのです。
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