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サフィールの社長に直撃インタヴュー!(2ページ目)

フランスの靴クリーム、サフィールのトップが来日し、単独でインタヴューさせていただく機会に恵まれました。ご協力いただけたワールド フットウェア ギャラリーのこの秋一押しの靴と共に、一挙公開!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

天然成分だけが成し得る、伝統の光沢!

コンビのジョッパーブーツとサフィール ノワール
イタリアンカーフの素晴らしい革質とデザインの秀逸さに思わず見とれてしまう、ボリーニのコンビサドルジョッパーブーツです。このブーツには伝統的なレシピで調合された「サフィール ノワール」シリーズのクリームやワックスがやはり最適! ブーツ(ボリーニ):サイズ5.0~8.5 \79,800  ワックス(サフィールノワール ビーズワックスポリッシュ):¥840  クリーム(サフィールノワール ビーズワックスエクストラファインクリーム):\1,785  価格は全て税込み。以上全てワールド フットウェア ギャラリー


飯野:
「サフィール」ブランドを持つフランスのアベル社は、靴クリーム以外にどのようなものを作っているのですか?

マーク氏:
私どもは「サフィール」の靴クリームだけでなく、革製や木製の家具用、大理石やテラコッタなどの床材用、それに銀や錫・銅製品用のケア用品を、その名の通りの「アベル(AVEL)」や「ルイ13世(LOUIS 13)」のブランドで提供しています。

飯野:
すなわち、 アンティークの家具や工芸品などに代表される「ヨーロッパの伝統」そのものをお手入れする商品を提供されている、と言うことでしょうか?

マーク氏:
その通り! 私どものそれらの製品は一般家庭のみならず、ヨーロッパの有名な美術館や博物館、それに政府施設でも大変高い評価を得ています。そのような場所で使用・保管されている歴史的にも貴重な調度品に、経年変化による影響が未確証のいい加減な配合をしたケア用品でダメージを与えてしまうことは、絶対に許されません。ですので私どもは、歴史的経験に基づいた天然成分によるレシピで製品づくりをモットーにしており、それはシューケア用品でも全く変わりありません。

飯野:
となると、御社の製品はヨーロッパでは信頼性とステータス双方が極めて高いと認知されている、と考えて宜しいわけでしょうか?

マーク氏:
手前味噌になりますが、靴クリームであれ他の製品であれ、世界の頂点に立つメーカーであると評価されていると思います。靴や革製品で定評のあるヨーロッパのトップブランドのケア用品は、その多くを現在私どもがOEM生産で供給しているのが、その何よりもの証明でしょう。例えば紳士靴のブランドですと……

飯野:
ベルルッティ(Berluti)やウエストン(J.M.WESTON)、パリのジョン・ロブ(John Lobb Paris)、イギリスだとガジアーノ&ガーリング(Gaziano & Girling)やビスポークのフォスター&サン(Foster & Son)などがそうですよね! 御社のオリジナルも含めて、どこのレーベルの靴クリームも微妙に使用感が異なるのですが、これは各社のリクエストに応じて作り分けていると考えて宜しいのでしょうか?

マーク氏:
はい、各靴ブランドがアッパーに用いる革の性質や色合いに応じて、レシピはアレンジしています。特にベルルッティさん向けのものは、他社向けのものとは大分使用感が異なる筈ですよ。使っている材料がシリコーンオイルのような石油化学系のものではなく、天然成分であることは私ども製品の一番誇れる点ですが、革の特徴次第で最善の配合を細かく変化できる対応力・機動力も、私どもがこのような革のスペシャリストの方々からご用命を承れている理由の一つでしょう。


次のページでは、靴好きの皆さんがお持ちのサフィールに関する「素朴な疑問」に、社長自らお答えいただきました!
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