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最初に紹介するのがもっとも“いま”の気分が良く出てるレペット。ほら、雰囲気でしょ。今シーズンはダンスシューズをモチーフにしたデザイナーが結構いるけど、これはドンズバ。レペットは、フランスにある老舗のバレエシューズ・メーカーなのだ。そしてやっぱり気分な“白”(かくいう僕も最近白い靴買いました)。しかもアッパーはバケッタという、イタリアでは古くからあるオイル鞣しの一種で、これまた旬のモノなのだ。押さえておいて損はない靴です。
デザイナーは鹿子木隆さんっていうんだけど、この人の靴はいつ見てもいい。落ち着くんですよね。リラックスというのは余計なモノを削ぎ落としていくってことなんだけど、そーゆー意味では鹿子木さんほどミニマルな表現がうまいデザイナーはいない。そして、どこにでもありそうで、どこかひと癖ある仕上がりなのだ。靴業界にパクラレまくったシューレースをカウンターに配した靴がまさに好例だろう。
トップ・ページを飾ったこの靴は、何とあのカンペールでデザイナーを務めていたヤマグチ・マユコという日本人のブランド。ライフスタイル提案をうたうカンペールにいただけあって、さすが今の雰囲気が良く出ているし、面白い。アッパーを彩るプリントはポップでキッチュです。
リラックスの観点で言えば、こんな土臭いのも良いです。フランスの田舎町で、gardiansと呼ばれるカウボーイのための靴をつくってるメーカーで、手前の靴のステッチダウンは手縫いだそーです。しかも使われる革は環境にも優しいタンニン鞣しです。今度の秋冬コレクションに登場するペコスがモロ雰囲気が出ていて良いとプレスが大絶賛してました。
と、ここまでリラックス・モード全開できたのに、トリはドレスシューズです。人間はないものねだりをする生き物で、ミニマルの次は間違いなくコテコテのデザイナー・ブランドなんかが売れると思うし。とゆーわけで、竹ヶ原敏之介さんの靴です。自分なりの美学ってのをすごく強くもってる人で、穴飾りのパンチングは自分で開けてます。機械では限界のある目の細かさがセクシーってことらしいですが、確かにタンに使用したリング・リザードの質感もあいまって、その穴飾りはとっても良いです。(執筆者:竹川 圭)