ドレスシューズ

更新日:2003年03月26日

その実態は、“ボブ菊池と行く赤湯の旅”なのだ。 靴メーカーの雄、宮城興業ルポ。

キムタクが連ドラ「グッドラック」で履いてる靴。何を隠そう、その靴をつくっているのが今回潜入を試みた宮城興業なのです。

文章:竹川 圭(All About「靴」旧ガイド)

宮城興業はアローズやシップスなどセレクトショップからアツい視線が注がれている靴メーカーだ。それもそのはず、宮城には優れた技術とそれに奢らない柔軟性があるのです。
靴づくりの要となる底付けはグッドイヤーからマッケイ、セメント、ステッチダウン、最近流行のブラック・ラピッドまで何でもござれ。工場をのぞいてみると、いまだクリッキング(裁断)には手裁ちが残っているし、釣り込みでは二度釣りが行われている。釣り込みが“手”に限るというのは、木型のフォルムを忠実に再現してくれるということなんだけど、機械でも二度に分けて釣り込めば、下手な手釣りよりよっぽどきれいなのだ。

そして、メーカーの宿命であるミニマム・ロット(最低発注量)がさほど大きくない。よってまだ売り場は大してもっていないデザイナーにとっても非常にありがたい存在。これはし好が多様化するニーズに合わせようということなのだ。社長を務める高橋さんは「デザイナーからの依頼は量こそ多くはありませんが、優れた感性をもっており、我々の靴づくりに反映させることができる。それに少ロット対応は時代の流れ。ゆくゆくはその方向性を体現したオリジナルを開発したいと思っています」


1941年に創業した宮城興業は軍需、つまり軍靴の製造で発展した。伝統にあぐらをかくことなく、次を見つめる姿勢。産地の海外移転が進み、国内メーカーが続々消えていく中で、宮城は日本が誇るべき靴メーカーなのでした。

もひとつ、おまけの情報として、ここんちは靴づくりが学びたいって若者を研修生として迎え入れる受け入れ態勢があります。さらにユーザーの工場見学も大歓迎だそーです。


…と仕事の話はここまで。こんなこと書くと宮城の社長に怒られそうだけど、今回僕にとってのメーン・イベントは温泉。暮れからろくに休むことなくテンパリっぱなしだった僕を哀れに思った盟友、ボブ菊池が「宮城行くけどついてくるか」と誘ってくれたのでした。宮城興業があるのは山形は南陽市。そう、かの有名な赤湯温泉のど真ん中。この記事は貧乏性の僕が思わずカメラバッグを下げて行っただけのことなのです。


ここでしか採れないセレタス(レタスと白菜の掛け合わせ)、馬刺し、米沢牛のスジ煮込みナドナドを肴に骨酒とマッコリで一杯呑る。で、仕上げは露天風呂。しかもただの露天風呂じゃない。空から粉雪舞ってますから。昼は昼でこの土地名物の源三そばと赤湯ラーメンでまたまた一杯。帰り際に聞いたら、春は山菜のてんぷらが絶品だそーです。AAJの担当Nさん。春にまた、宮城を紹介するかも知れません…。


●宮城興業
山形県南陽市宮内2200
tel.0238-47-3155
e-mail.tuff@jan.ne.jp

(執筆者:竹川 圭)

  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

飯野 高広

ファッションにも精通したガイドが、あなたの足元をキラリとコーディネート。

続きを読む

住まいには、人の個性がよく現れるもの。同じ空間をどのように使うかで、雰囲気も、快適さも大きく変わってくる。ここでは、「建築家と家を建てる」ガイド の川畑博哉氏が厳選した10軒を紹介し、建築家それぞれのこだわりのポイントを紹介しよう。建築のプロたちが考え出した、マネしたくなるアイデアが満載! さぁ、いますぐチェック!

メンズスタイル関連コミュニティ

北欧好きが、愛用の北欧モノを見せ合うコミュニティ

メルマガ登録

【ForMファッションメルマガ】カジュアルからスーツまで、メンズファッションのネタを幅広くお届け。また、文房具や雑貨などの情報も必見です!

ショッピングカタログ

All About ウェブマガジン

女性向け

雨が楽しくなる!レイングッズ15

男性向け

マネしたくなるアイデア住宅

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック

知識・経験を生かして、記事を書いてみませんか?