スーツ・ジャケット/スーツ・ドレスビジネス

スーツの流行があるってホント!?

「仕事用のスーツに流行もクソもあるか!」と言う方もいるかもしれませんが、欧米では古臭いスーツ姿のビジネスマンは出世の道もないそう。今年の春夏スーツのトレンドをお伝えします。

池田 保行

執筆者:池田 保行

メンズファッションガイド

自分に合ったスーツを選ぶ5つのポイント」で、「スーツはどれも同じではない」を書きましたが、今回はスーツの流行についてご紹介しましょう。

トレンドカラーはライトグレー。
ちなみにブラウンもきそうな気配

流行スーツ
ビジネススーツと言えば、グレーだったのはもう昔の話。英国では、高貴な色として認知されています
ビジネススーツといえば80年代の映画『ウォール街』でマイケル・ダグラスが着ていたネイビースーツのイメージが強烈ですね。ロンドンの金融街に勤めるバンカーたちも、ネイビーのストライプスーツが制服かのように言われます。電車に乗っても、街を歩いてもネイビースーツのビジネスマンを見ない日はないでしょう。

しかし戦後間もない日本では、ビジネススーツといえばグレーがメインでした。映画『駅前社長』のシリーズでも、みなさんグレーのスーツですね。サラリーマンを称して「ドブネズミ」と呼んだりしたこともあるように、グレースーツは働く男のシンボルカラーだったのです。以降グレースーツにあまりよいイメージがなかったようですが、昨年頃からグレースーツが最も注目されています。

これはスーツの流行がイタリアからイギリスに移行してきていることが挙げられます。昨秋あたりからグレースーツがショップで多く見られるようになりました。具体的には、チャコールグレーより、明るめのライトグレーに白のストライプのスーツなどが今年のトレンド。

「昨秋から?」と思われるかもしれませんが、スーツのトレンドは大きく変わることはなく、「流行」と言っても前季を踏まえてゆっくりと変化していくため、ライトグレーで問題ありません。

対して、新しい傾向としてブラウンが挙げられます。しかし、これはいわゆる明るいブラウンよりアッシュブラウンやグレイッシュブラウンなど、微妙なトーンが基本。グレーメインの変化球として、取り上げているショップも見受けられるのです。

ちなみに、もともとグレーはイギリスでは高貴な色とされ、かつてファッションリーダーと呼ばれたウィンザー公が好んで着た色でした。また、フォーマルな色とされ、結婚式や舞踏会、戴冠式などでは今もグレーのフォーマルスーツが着られます。


次のページでは、今年注目のネクタイを紹介します。
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