スタイル・テイスト別カジュアルファッション

更新日:2007年06月09日

アイビーこそ、カジュアルの基本

カジュアルファッションにも、基本や原則は必要。そこで不定期的に、定番的なスタイルを紹介したいと思います。まずはアイビー。そのスタイルを学ぶだけで、大人な着こなしのベースが見えてきます。

お洒落だって、まずは基本から

『TAKE IVY』(写真差し替え予定)
復刻版の内容はほぼ当時のまま。今見ても古臭いコーディネイトではありません(写真はガイド私物)
『TAKE IVY』をご存知ですか? 1965年に初版が出版され、現在では入手困難となっているアイビーのバイブル。「アイビー」とはアメリカ東部の難関8大学で構成されるスポーツカンファレンス「アイビーリーグ」からきています。アイビースタイルは、上流階級の大学生の着こなしに由来しているのです。そんな1960年代のアイビー8大学のキャンパスに密着取材した写真集です。では、今更なぜ『TAKE IVY』を紹介するのか。それは、たとえカジュアルファッションであっても、基本が大切だと思うからです。「守破離(しゅはり)」という言葉があります。能の世阿弥が最初にその精神を表したと言われている言葉で、「守」は指導者の教えを従順に守り、基本を身に付ける段階。「破」は基本を多少破り、自分の工夫を上乗せするステップ、つまり応用の段階。そして「離」は、完全に自分の型を生み出す段階を表しています。芸能や武道などは、この順を追って究めろというのです。この言葉は、服飾研究家である遠山周平氏の近著『洒脱自在』の「はじめに」にも登場しています。独創的なキュビスムを生み出したパブロ・ピカソだって、基本を経て前衛的な技法に辿り着きました。数学やスポーツも基本を学んでから応用へ進みます。そんな風に考えると、ファッションも基本が重要。いきなり自己流を編み出そうというのは、無理な話です。基本を踏まえてこそ、真のお洒落が楽しめるのだと思います。では、メンズカジュアルの基本とは何でしょう? ガイドはアイビースタイルこそ、大人の男性が心得ておくべき型だと思うのです。

いまもなお愛され続けるアイビースタイル

『TAKE IVY』
『MEN’S CLUB』2006年8月号では、誌面で『TAKE IVY』を再現して話題に。これも、いまだにアイビーを愛する人が多いという裏付け
第二次大戦後、アメリカの豊かな文化に憧れる中で、日本で最初に流行したファッションが、アイビーでした。これまで雑誌の取材などでアパレル界の重鎮にお会いすることができましたが、そうした方々は揃って、少なからずアイビーに影響を受けているようです。現在の雑誌でアイビーを勉強するにはやはり、『MEN'S CLUB』がいちばん良いと思われます。オン・オフに関わらず、基本や原則を大切にしている雑誌ですので、大人のメンズファッションの教科書として活用できるはずです。なお、昨年末、アシェット婦人画社が『TAKE IVY』の復刻版を限定販売しました。セレクトショップのシップスでも販売され、関係者の間でも大きな話題を呼び、瞬く間に完売したとか。アイビーという王道スタイルが今でも重要であることの確固たる証でしょう。次のページでは、アイビースタイルの着こなしについて紹介します。
1 2
  • 印刷する
  • ブックマークする
  • 携帯に送る
  • ブログに書く

あわせて読みたい

この記事の担当ガイド

写真

平 格彦

メンズファッション誌のライター&エディターが洗練されたカジュアルをお伝えします。

続きを読む

メルマガ登録

【ForMファッションメルマガ】カジュアルからスーツまで、メンズファッションのネタを幅広くお届け。また、文房具や雑貨などの情報も必見です!

All About モバイル

QRコード

All Aboutがケータイで読める!

オススメ記事をメールでチェック