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外貨両替

海外旅行では、多少なりともキャッシュ(現金)が必要。手持ちの円を、現地の通貨に両替しなければなりません。外貨両替のイロハをまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

渡航前に知りたい、外貨両替の基礎知識

クレジットカードのようなプラスチックマネーやトラベラーズチェック(旅行小切手)は、あくまでも旅の備えです。海外旅行では、少額なりともキャッシュ(現金)が必要。手持ちの円を、現地の通貨に両替しなければなりません。外貨両替のイロハをまとめました。

外貨両替とは 

外貨両替は渡航前にすませる

外貨両替は渡航前にすませる

外貨両替は、両替商の認可がある銀行や信金、外貨両替専門店、旅行会社、ホテル、通販や金券ショップを含むその他店舗で行うことができます。

外貨両替には手数料がかかりますし、為替相場は変動するので、交換レートは毎日異なります。さらに、扱う店舗によっても規定のレートや手数料率が異なり、 一般に、ホテルのフロント(キャシャー)での両替は、銀行などに比べると手数料率などが割高と言えます。

また近年では、訪日外国人客の増加にともない、外貨両替専用の窓口や出張所、ATM機を設置する金融機関が増えています。もちろん成田や関空、中部などの国際空港には、銀行の出張窓口が24時間開設されていますので、「(市中銀行の)外為窓口へ15時までに滑り込まなければ……」といった心配もありません。遠隔地にお住まいなら、通販会社が行う外貨宅配サービスを利用するのも一手です。

 

通貨の基礎知識 

通貨の種類は取扱う店舗によって異なります。流通量が多い米ドルとユーロを筆頭に、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、英国ポンド、スイスフラン、カナダドル等は、常時、両替が可能です。さらにマイナー通貨と呼ばれる一部の通貨(タイ・バーツやニュー台湾ドル等)も日本国内で両替することができます。

特に「世界の基軸通貨」と呼ばれる米ドルやユーロは、日本国内で両替してから出かけると、現地での両替よりもお得なケースが一般的。その逆に、通貨の流通量が少ないマイナー通貨の場合、円で持ち込み、現地で両替するとよいでしょう。日本円に対してメジャーな通貨は国内で両替し、マイナーな通貨は日本円を持ち出して現地(海外)で両替するのが基本原則です。

 

為替相場・為替レートは美人投票に似ています

為替変動はプロでも予測しにくい

為替変動はプロでも予測しにくい

為替相場は、刻一刻と変化します。「円高」、「円安」という言葉を、普段、よく耳にしても、どのような対処をすれば、お得に外貨両替ができるのかをおさらいしてみましょう。

為替相場とは自国の通貨と外国通貨との交換比率をさし、それを為替レートと呼びます。為替レートは美人投票に似ています。人気のある通貨に対して投資家などが買い注文を出すことで、その通貨の価値が高まる=すなわち売買価格が上がるため、為替が変動するしくみ。ですから通貨の人気度は、その国の経済情勢や政情を反映し、基軸通貨との力関係も影響を与え、その結果、売買価格が上下します。一般にいう「円高」とは、対米ドルで円の人気が高いとき。海外旅行にはお得な時期といえるのです。 
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